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筒美京平のハロプロ曲のレア度にモノ投資のプロが惹かれるワケ

 腕時計投資家の斉藤由貴生です。私は普段から、マニアックなモノに目を光らせているのですが、そういったモノの中で「良い要素」を持つものが、いずれ注目されるという現象があります。  そして、そういった原石を発見することによって、高くなる前に買うということができるわけです。実際私は、今1000万円以上するパテックフィリップ ノーチラス(腕時計)を90万円ぐらいのときに購入したり、1万円で買ったウイスキーを25万円で売却したりしています。  そんなマニアック眼力を持つ私が、今回お伝えしたいと思うのは、腕時計でもウイスキーでもなく、アイドル曲です。今回お伝えするのは、そんなアイドルの中でも、ハロプロの曲であります。

ベテランが提供するハロプロ曲も

松田聖子

「夏の扉」松田聖子

 ハロプロといえば、つんく♂プロデュースというイメージがありますが、実はベテランも曲を提供していたりします。特に、三浦徳子作詞作品が多いのですが、三浦徳子といえば、松田聖子の「夏の扉」が非常に有名です。  ここからは、少々私の個人的な持論になってしまうのですが、80年代アイドルと、平成アイドルとの間には、分断された歴史があるように感じるのです。そのため、80年代アイドル文化と平成以降のアイドル文化が、どこかでつながっているというのはとても面白いと感じる次第です。なぜ、80年代アイドルと平成アイドルとの間に、分断された文化のようなモノがあると感じるかというと、それは、平成初期にアイドルが不在だったからだと思います。平成初期という時代は、「昭和=古くさい」とされ、そういった古いものからの脱却というのが1つのテーマだったと思います。

レア度が高い楽曲は?

 実際、平成のヒット曲は、それまでの歌謡曲から打って変わって、小室ファミリーといった激しい曲が中心になります。そして、いわゆる「アイドル」として売り出されている女性タレントは存在せず、もっともそれに近いといえたのが、SPEEDだったといえるでしょう。  そして、モーニング娘。の登場から、後藤真希の加入後、1999年になって、ようやく「アイドル」が、平成時代に再び登場したといえるでしょう。その後は、AKBなどが登場し、「アイドル戦国時代」といわれるようになるわけです。ですから、80年代以前と、モーニング娘。以降との間には、同じ「アイドル」でも文化の差があると思うのです。  実際、楽曲提供者も、80年代と2000年以降とでは異なります。特に80年代において既に「ベテラン」といった年齢だった、松本隆や筒美京平といった方々の提供曲は、モー娘。以降のアイドルに多くありません。そのため、80年代アイドルの名曲で知られる方々が作った、2000年代以降のアイドル曲、というのが、なんとも「レア感」が高いと思うのです。
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筒美京平提供のハロプロ曲があった
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1986年生まれ。日本初の腕時計投資家として、「腕時計投資新聞」で執筆。母方の祖父はチャコット創業者、父は医者という裕福な家庭に生まれるが幼少期に両親が離婚。中学1年生の頃より、企業のホームページ作成業務を個人で請負い収入を得る。それを元手に高級腕時計を購入。その頃、買った値段より高く売る腕時計投資を考案し、時計の売買で資金を増やしていく。高校卒業後は就職、5年間の社会人経験を経てから筑波大学情報学群情報メディア創成学類に入学。お金を使わず贅沢する「ドケチ快適」のプロ。腕時計は買った値段より高く売却、ロールスロイスは実質10万円で購入。著書に『腕時計投資のすすめ』(イカロス出版)と『もう新品は買うな!』がある

もう新品は買うな!もう新品は買うな!

もう大量消費、大量生産で無駄遣いをするのはやめよう


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