AV男優ブームで被害を受ける男たちの主張「人気男優が出ていると興奮できない」
ここ数年、AV業界のメジャー化が顕著だ。これまで、「裏の世界」だけに存在していたAV女優たちが、地上波のテレビ番組に出演することが珍しくなくなっている。また、日本を代表する企業・トヨタがAV女優の紗倉まなに自社メディアのコラム連載をオファーしたことも記憶に新しい。
そんな中、昨年から起きているのがAV男優ブームだ。本サイトに何度も登場しているしみけん氏や森林原人氏をはじめとして、トップ男優のメディア露出やイベント出演が目立つようになった。
女性向けAVに出演する男優を指す「エロメン」に限らず、人気AV男優のイベントには多くの女性ファンが足を運んでいる。
そんなAV男優ブームまっただ中の今、見えない場所で「被害」を受けているのがこれまでAVを愛好していた男性たちだ。
実は、AV男優のタレント化に伴い、彼らが出演するAVではヌけなくなっている男性が増えているという。
「しみけんが出ている作品は、知り合いが出ているような気がして興奮できない。知り合いのセックスを見させられて興奮できないでしょ」(32歳・IT)
「バラエティ番組で芸人と絡んで撮影の舞台裏を話した男優が、DVDでは裸になっているのを見ると、ヌく側にとってオンオフの切り替えができない」(29歳・飲食)
「別に覚えたくなかったのに、テレビで男優の名前を覚えてしまったせいで、人格化した人同士のセックスを見させれてムラムラできない。いまは男優の顔が見えない完全主観モノだけ選んで見るようにしてます」(24歳・大学院生)
彼らが苦悩にさいなまれる理由は、AV業界の特殊な事情も関係している。AV業界では、ほとんどの作品にトップ男優と言われる十数人が出演する特殊な世界。たまたま見た作品にタレント化した男優が出演する確率はかなり高いのだ。
こうした男優のタレント化が売上に影響をおよぼすことも考えられなくもない。かつて、2000年代前半から中盤にかけて、男優の顔が見えない「主観モノ」が流行ったAV業界。男優の人格化へのクレームが増えれば、ふたたびその方向に舵を切るメーカーが出てきてもおかしくないだろう。 <文/日刊SPA!取材班>
「人気男優が出ているとヌけない」
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