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死神bot、LINEで始動――連続投資小説「おかねのかみさま」

『おかねのかみさま』33回めです。

今回は六本木SLOW PLAYで書いてません。

※⇒前回「夜だからね」

〈登場人物紹介〉
健太(健) 平凡な大学生。神様に師事しながら世界の仕組みを学んでいる
神様(神) お金の世界の法則と矛盾に精通。B級グルメへの造詣も深い
死神(死) 浮き沈みの激しくなった人間のそばに現れる。謙虚かつ無邪気
美琴(美) 普通の幸せに憧れるAラン女子大生。死神の出現に不安を募らせる
美熟女(熟) 美琴が働き始めた銀座高級クラブ「サーティンスフロア」のママ
綾(綾) 美琴の大学の同級生。「サーティンスフロア」に共に働き始める
杉ちゃん(杉) ITベンチャー社長。ヒットアプリ「アリファン」を運営
絵理奈(絵) 六本木「フェロモンキングダム」のホステス。滋賀県出身

〈第33回 オカユ〉
「だからさ、遅かれ早かれ誰でも死んじゃうんだから、まいにちまいにち今を楽しめばいいんじゃないかって思ったのよ僕ぁ」

「そう…なら、いいんだけど…」

「だーーーいじょぶ!」

「杉ちゃん、彼女とかは?」

「あー…」

「いるんだ」

「いるね」

「彼女はそのこと知ってるの?」

「言ってないね」

「どうして?」

「だって!悲しむ時間が増えちゃうじゃん!」

「嘘」

「見抜くな」

「だってー、杉ちゃんがめんどくさいだけでしょ。でも言ってあげなよ」

「…」

「あのね、実際はどうなるかわからないとしても、そういうことを伝えてもらえると、大事に思ってくれてるんだーって気持ちになるのよ」

「そんなもんかい?」

「うん」

「じゃあ今言う」

「え」

「あのね。迷わないだけで人間って結構ラクになるの。俺、オンナゴコロってのは全くわからないけど、決断だけは早いから」

「でも、この時間もう寝てるんじゃないの?」

「だいじょぶ。最近銀座で働き始めたって言ってたから、たぶんどっかアフターでも行ってるんじゃないかな」

「え!!!!そうなの!!!!?なんかいろいろタイミングわるくない!?」

「いーんだよ。いーの。じゃ、LINEにしとこうか。えーとなんて書くか。んー。こんばんわっと」

「こんばんわなのね」

「夜だからね」

AM3:23 デニーズ 勝どき店
「ゲフー」

「ガミちゃんたくさんたべたわねぇ…」
「すみません…このひと、いつもそうなんです」

「いいのよ。あたしひとり暮らしだから、なんかこうして一緒にごはんたべてるとまるで家族ができたみたい」

「家族…」

「ママサン…」

チャッタラ-♪

「あら?美琴ちゃん携帯なってるわよ」

「あ、これ、綾が忘れてったほうです。あ、彼氏からですね。こんばんわって」

「ヒュー」

「いいわねぇ。あれ?でもこんな時間にこんばんわっておかしくない?」
「まぁ元々変な人なんですけどね。スラっとしたイケメンなんですが」

「ム?」

「どしたの?」
「チョットカシテ」

「なんでよ」
「ナンデモ」

「だめよ。ひとの携帯のぞき見しちゃだめでしょ」

パシッ

「あ!」
「『こんばんわ♡どうしたの?こんな時間に?』」

「やめなさいよ!!!」
「イイカラ」

「美琴ちゃん。おもしろいから続けさせて」
「ママまで!!!」

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――六本木

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