控えめにいっても天国な島――連続投資小説「おかねのかみさま」
みなさまこんにゃちは大川です。
『おかねのかみさま』34回めです。
さっきまで六本木SLOW PLAYにいました。
※⇒前回「オカユ」
〈登場人物紹介〉
健太(健) 平凡な大学生。神様に師事しながら世界の仕組みを学んでいる
神様(神) お金の世界の法則と矛盾に精通。B級グルメへの造詣も深い
死神(死) 浮き沈みの激しくなった人間のそばに現れる。謙虚かつ無邪気
美琴(美) 普通の幸せに憧れるAラン女子大生。死神の出現に不安を募らせる
美熟女(熟) 美琴が働く銀座の高級クラブ「サーティンスフロア」のママ
東宮(東) 「サーティンスフロア」の常連。不動産会社の社長
綾(綾) 美琴の大学の同級生。「サーティンスフロア」に共に働き始める
杉ちゃん(杉) ITベンチャー社長。ヒットアプリ「アリファン」を運営
絵理奈(絵) 六本木「フェロモンキングダム」のホステス。滋賀県出身
〈第34回 チャーハン〉
――勝どき
美「来た。あー重い。しかもオカユスルー…」
死「ゴメン」
熟「まぁいいじゃない。ここはそのままガミちゃんに任せましょう」
死「ハイ。『うん!たのしみにしてるね!あ、たのしみにしてるというのは死んじゃうことについてじゃなくって、会えること!死んじゃったらいやだけど、あなた今年中に死なないと思う!!!』」
美「これって…」
死「フー…」
熟「なぁに?」
美「シニガミさん、綾の彼氏、ほんとにだいじょぶなの?」
死「ウン。ゼンゼンシナナイ」
熟「そんなもんよねぇ…あたしも何回そんな時期があったか」
美「よかった…」
――六本木
杉「来た」
絵「ふむ。意外と落ち着いてるもんね」
杉「意外とね。人の死に慣れているかのような落ち着きがある。まぁそれだけ綾ちゃんは器がデカイってことか。じゃあ続けよう!ヘルプたち!!!かんぱーい!!!!」
嬢B-F「カンパーーーーーーーい!!!!!」
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