お金

控えめにいっても天国な島――連続投資小説「おかねのかみさま」

2ヶ月後…銀座サーティーンスフロア 「いらっしゃいませー♡」 「こんばんは」 「東宮さんこんばんは。最近はほんと皆勤賞ね♡」 「いやー、こっちのほうに引っ越したから、ほら、まぁ、帰り道ってことで」 「うれしい♡綾ちゃん呼ぶわね♡」 「はい」 「綾ちゃんおねがいしますー」 「カシコマリマシタ」 「こんばんわー」 「お、美琴ちゃんこんばんわ。なんかこう、垢ぬけてきたんじゃない? 前はもっとこう、目線の定まらない女子大生だったよね」 「そ、そうですか?」 「うん。そういう人が好きなひともいるけど、ある程度プロ感があったほうがいいんじゃないですか。銀座だと」 「ありがとうございます♪東宮さんはどんなこが好きなんですか?」 「わたし?んー、プロになりきるかどうか迷ってる状態の子」 「い、いじわるですね…」 「ひとぎきのわるい。わたしプロすぎるひとダメなんですよ」 「こんばんわ♡」 「こんばんは」 「ひさしぶり。じゃないですね♡」 「そうだったかな」 「…」 「なぁにみことちゃん。なにか言いたいことあるのかしらぁ?」 「二人とも白々しい」 「いえいえ」 「そうだ東宮さん。こんど美琴と一緒にヨーロッパ旅行でも行こうかって話してるんですけど、どっかオススメのとこありますか?」 「ヨーロッパねー。スペインとかいいんじゃないかな。ごはんもおいしいし。バルセロナから飛行機で45分くらいでイビザ島も行けるからまぁ控えめに言って天国ですよ」 「ゴクリ…」 「イビザ島ってなにがあるんですか?」 「うん。ヨーロッパじゅうの若い子が集まってオオバコのクラブに行くんだけど、お昼はビーチでマリファナとビール、夜はクラブで泡泡になるみたいな人が多かったな。わたしはカジノと船でしたけど」 「すごーーーい!」
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「マリファナって、そんな人が近くにいたら怖くないんですか?」
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20_nikkan
逆境エブリデイ

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