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追及、検証、擁護…舛添問題で都議会自民党は動かない

百条委員会の設置はない――信用ゼロの共産党

(B)については、共産党が「百条委員会」の設置に言及したことで、むしろ「百条委員会」の設置はなくなったと見て良い。  共産党には気の毒だが、都庁内で彼らは全く信用されていない。共産党は行政サイドの提案に必ず反対するため、無理筋と思われる理屈を強弁することから発言に説得力がないのである。また、与党や行政の実績を自分たちの手柄のように吹聴するため、はっきり言えば嫌われているのである。ちなみに、かつて石原都知事が議会答弁で、「共産党はハイエナだ」と発言したほどである。

チェックすべきは舛添擁護の都議会議員

(C)については、評価に値すると思う。主要政党の中からようやく具体的な舛添知事追及の動きが出てきた。都議会議員は行政への政策提言も当然必要だが、首長(行政)のチェック機能としての役割を果たさなければならない。  これまでは、舛添疑惑は「文春」をはじめとする週刊誌やテレビ、新聞などのメディアが明らかにしてきた。前号で私は「文春記者が都議会議員を務めた方がよいのではないか」と述べたが、都議会議員はこれまでの失態を挽回し、舛添疑惑を徹底的に調査し、結果を都民、国民に明らかにすべきである。  舛添知事はどんなに批判されても自分から辞職することはありえない。だからこそ世論は、舛添知事の生殺与奪権を持ちながら放置している都議会議員達をターゲットにしなければならない。  来年は都議会議員選挙の年である。都議会議員達の尻に火を付けなければならない。 【野田数(のだかずさ)】 教育評論家。東京都出身。早稲田大学教育学部卒業後、東京書籍に入社するが、歴史教科書のあり方に疑問を持ち、政治の道へ。東京都議会議員時代に石原慎太郎氏、猪瀬直樹氏と連携し、朝鮮学校補助金削減、反日的な都立高校歴史必修教材の是正を実現し、尖閣購入問題などで活躍。その後、多様な経験を活かし、ビジネス誌や論壇誌で本質を突いた社会批評を展開している。
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