更新日:2017年11月14日 14:02
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ストーカー対策も万全!? 水商売から学ぶ女性の危機管理術【コラムニスト木村和久】

 水商売の危機管理で優れている点としてまず挙げられるのが、以下のものです。 ①怖い人がいるという抑止力  これは何かやらかしたら、怖い黒服にぼこぼこにされる、というイメージがありますね。新宿のぼったくりキャバクラしかり、ちょっと関わりたくない従業員が、ごろごろいます。実際、いなくても、そういうやつらがいると思わせれば、立派な抑止力になります。トラブルが起きそうになったら、コワオモテが、「お客さん、うちのコに関わらないでもらえるかな~」と言えば、相手も手を引かざるおえません。  小さな芸能界やライブ、アイドル界で問題なのは、用心棒的なマネージャーを雇う予算がないことです。みんな手弁当でやってますから。そこで予算を獲得する妙案がこれです。 ②同伴システムの導入  同伴とは、キャバ嬢が出勤前に、お客さんと食事をして、その食事サービス代(食べた分は別)の5000~7000円を、キャバクラ料金に上乗せするシステムです。こんなくそ高い同伴を喜んでやるのかといえば、そりゃ自分のお気に入りと、ツーショットになれるのですから、お安いもんです。ファン心理とはそういうものです。  同伴と言うと響きが悪いですが、芸能界でもディナーショーで、握手をしたり写真撮ったりで、何万円も払うわけでしょ。  小さなアイドルが歌を唄わないディナーショー、すなわち食事会を公演前にすればいいだけの話です。ローテーションで空いてるメンバーが、中華料理の丸テーブルを囲んで、4~5人のお客さんと談話しながら、食事する。もちろん、マネージャーが監視をし、トラブルを未然に防ぎます。  ファンと食事会なんて、えげつないと思う人もいるでしょう。でも、現役のアイドルユニットでも、ライブごとにオリジナルブロマイドやグッズを買わせたりしています。しかもレアものがあるからと、まずは買っておけ状態で、結構な売上げになります。えげつなさでは、どっこいだと思うのですがね。  客心理からしてみれば、キャバクラは料金が高いし、ガードもうるさい。その点、ライブレベルだと、低料金で、SNSでの交流も出来るし、近づくことが容易と考えます。そして、近づきやすいからと、マナーを超えることをするファンが結構います。だから、SNSは相手の素性を確認したうえで会員制にし、しかも内容はスタッフが巡回して見て、異常があったら、即注意をしないと。ファンが増長しないよう、逆恨みを持つ以前に、火元を消すのが大事だと思います。それも、やはりスタッフがやるべきことで、何かと手間やお金がかかります。
木村和久

木村和久

 つまり、芸能活動をやる方は、本人は清く美しく優雅に、白鳥の上半身のように振舞っていればいいのです。一方、白鳥の水かきの役目、すなわち汚れ役をやってくれる人がいないと、成立しないのです。綺麗ごとだけじゃ、ダメってこと、それがアマチュアレベルでも、求められているのです。 ■木村和久(きむらかずひさ)■ トレンドを読み解くコラムニストとして数々のベストセラーを上梓。ゴルフやキャバクラにも通じる、大人の遊び人。現在は日本株を中心としたデイトレードにも挑戦
トレンドを読み解くコラムニストとして数々のベストセラーを上梓。ゴルフやキャバクラにも通じる、大人の遊び人。現在は日本株を中心としたデイトレードにも挑戦。著書に『50歳からのかろやか人生』
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