ドラマ「重版出来!」を毎週熱心に観てしまう理由【コラムニスト木村和久】
―[木村和久の「オヤ充のススメ」]―
― 木村和久の「オヤ充のススメ」その119 ―
ドラマ「重版出来!」(じゅうはんしゅったい・TBS・火曜10時)が、4月から始まり、また出版業界の身内ネタかよ~と思ってたら、これが意外や、凄く面白い。しかも、現在の日本の出版界の抱える問題点を浮き彫りにして、かなり見ごたえある構成になっている。
原作は小学館の「月刊!スピリッツ」で連載中の松田奈緒子さんの作品、それをベースに、ドラマ化している。でもスピリッツ系は、過去に「編集王」(原作・土田世紀)という、漫画編集部の内部を描いた傑作があり、ちょっと似てないか心配していた。
ところが、蓋を開けたらびっくり仰天。「編集王」から20年以上経ち、その間、出版業界を取り巻く状況が、目まぐるしく変わってしまった。あまりのリアルさに、冷や汗たら~り、涙がちょちょぎれてくる。なにしろ友達の漫画家に「重版出来、観てるか~」と、聞いたら、「あまりにもリアル過ぎて、辛くて見れなかった」と言ってた。
この辛い話は、青年漫画誌が休刊してしまうくだりだ。トップが決めて、役員がどや顔で(これも誰かに似過ぎて、笑えませんけど)、謝罪になってない謝罪をし、編集部員は翻弄されて、漫画家の信頼を失ってしまうというお話。今、日本の雑誌は、休刊が多くて、ほんと身につまされます。
ドラマの進行は、青年コミック誌「週刊バイブス」に配属された新人女性編集者、黒沢心の奮戦記になっているが、その役を黒木華さんが演じ、もろビンゴ!って感じだ。元々は有村架純にする案もあったらしいが、有村架純じゃ、美人過ぎて嘘臭いし、例えそうなら、仕事なんて熱が入らず、男性陣は口説きまくりだろう。過去に美人編集者を口説いて、結婚した漫画家もいるので、あながち嘘とは言えないですけどね。でも今回の編集者と漫画家が、ともに考え、アイデアを出しながら作品を生み出す話ならば、黒木華さんのキャスティングは絶妙と言える。
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『重版出来!』 マンガに関わる人々の超骨太人間ドラマ
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