更新日:2022年07月15日 17:17
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舛添辞任で見逃された都議会の大罪――追及なし、給与カットなし、退職金2200万円の幕引き

追及なし、給与カットなし、退職金2200万円の幕引き

 それだけではない。都議会与党は舛添知事の疑惑を追及しないばかりか、なんと退職金2,200万円を認めてしまった。しかも舛添知事が約束した給与100%カットを吹き飛ばした。さらに、13日に開催された総務委員会の集中審議で各党から要求された資料提出は、うやむやにされてしまった。  都議会自民党は、15日の舛添知事の辞任挨拶の後に、「文字通り」盛大な拍手で舛添知事を見送ったのである。  この、都民感覚と完全にズレている「ムラ議会」を変えない限り、都政の刷新は不可能である。

舛添知事を延命させてきた都議会の大罪

 都議会議員選挙は中選挙区であると同時に、有権者の関心も低いので、彼らは組織票、固定票だけで当選してしまう。そして、マスコミの監視の目が行き届かないため、好き勝手なことをしているのだ。  しかし、この度の舛添疑惑をマスコミが徹底して報道したため、図らずも都議会のいい加減さが都民、国民にさらされてしまった。  都議会は舛添疑惑を徹底して追及しなければならない。各党は調査チームを解散せず、舛添疑惑を追求すべきだ。  都議会議員は1期4年間で、報酬や政務活動費など1億円の公金を受け取っている。また、都議会の予算は年間60億円である。これだけのコストをかけているにもかかわらず、都議会は機能していなかった。  はっきり言って、『週刊文春』が明らかにしなければ舛添疑惑は表面化しなかったのだ。私たちは都議会が舛添知事を延命させてきたことを忘れてはならない。
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舛添問題は日本国民全体の問題だ
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