レクサス対レンジローバー、極悪燃費キングはどっちだ? 【ヘビー級SUV対決】
レクサスLXのベースはランドクルーザー200。ランクルは砂漠の帝王として世界に君臨するマシンであり、絶対の信頼性を誇りますが、ラダーフレームすなわちトラック同様のボディ構造で快適性は低い。エアサス装備でなんとか乗り心地をマトモにしているが、高速道路ではハンドルがフラフラして怖いです。エンジンはバカデカいが低速トルクがそれほどなく、ボディがウルトラ重いこともあって加速がけっこうカッタルイ。トラックシャーシなので速すぎるともっと怖くなるからこれくらいが限界でしょうが、ほかの超高級SUVが超快適・超快速なのに比べると完全に化石です。
レクサスLXからレンジローバーに乗り換えると、古民家から宮殿に越した気分。乗り心地抜群で夢のようにパワフルで何もかもが別世界。レクサスLXの強みはランクルが築いた信頼性のみだ。つまり砂漠で乗るならLXだけど、先進国で乗るならどう考えてもレンジローバーがステキってこと。
1962年東京生まれ。慶大法卒。編集者を経てフリーライター。『そのフェラーリください!!』をはじめとするお笑いフェラーリ文学のほか、『首都高速の謎』『高速道路の謎』などの著作で道路交通ジャーナリストとしても活動中
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