外国人が良くも悪くも“ヤバい”と思った日本の夏
また伝統文化とは無関係のアイテムも「ヤバい」と驚かれていた。
「手に持つ扇風機はケッサクだね。遊園地で順番待ちをしている人が使っているのを見たけど、爆笑しちゃったよ(笑)。日本人は何にでも解決策を見つけるんだね」とイギリス出身の男性は話していたが、褒められているのか、バカにされているのか……。
夏場のゲリラ豪雨で役に立つ透明のビニール傘も、日本で発明されて独自に発展したアイテム。
「透明の使い捨て傘が、どこにでも売っているのには驚いたね。あと、傘に被せるビニール袋にも『これで雨のときでも建物の中が水浸しにならないで済むのか!』と感心させられたよ」(ブラジル人男性)
一方で、「夏でもマスクをしてる人が多いのが不気味。体調が悪いなら家でおとなしくしてればいいのに」(ベルギー人女性)というように、悪い意味でヤバいと思われているものも。「レジではすぐおつりを出されちゃうから、小銭を渡す暇がない」(アイルランド人男性)というように、サービス精神がアダになっているものもあった。
渋谷警察署が外国人のイラストとともに掲示した、「テロを防いでオリンピックを成功させるため、民泊の情報を求めています」というポスターも不評。
「ワタシは日本語が読めるから、このポスターを見たときはビックリしたわ。『民泊を使う外国人は危ない人ばかりだから、そいつらを締め出して安全な夏をすごそう』ってことなの?」(フランス人女性)
意図とは違う伝わり方をしているが、東京オリンピックが開催される時期に、この手の誤解が起こらないようにしてほしいものだ。
取材・文・撮影/加藤カジカ 古澤誠一郎 鼠入昌史(Office Ti+) 林 泰人(本誌) 取材/腰塚尚己 上原 純(Office Ti+)
― 外国人が見た[ヤバイ日本]夏編 ―
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