イチロー、マエケンは言うことなしの1年。ムネリンは…【日本人メジャーの通信簿2016ナ・リーグ編】
日本も、プロ野球のシーズンが終幕に近づいてきた。イチロー、ダルビッシュ、マエケン…海外でプレーする選手たちが今年どういった成績を収めたか振り返っていくと同時に、筆者独自の基準にて採点を行ってみようと思う。
今年、イチローが多くのマイルストーンを達成したことは、日本の野球ファンにとって喜ばしいはずだ。メジャー通算2500試合出場や500盗塁、特に全米メディアにも大々的に報道されたメジャー通算3000本安打は、歴代でもわずか30人しか達成していない偉業だ。所属するマイアミ・マーリンズには、通算208HRの主砲、ジャンカルロ・スタントン選手(26)を筆頭に、若く才能を持った外野手が多い。ベンチスタートが多かったにも関わらず、腐ることなく好調を維持し続けたイチローには称賛を送りたい。
2015年にニューヨーク・ヤンキースから広島東洋カープへ復帰した黒田博樹投手(41)は、チームを1991年以来のリーグ優勝へと導いた。そのカープから今年メジャーに挑戦した前田健太投手(28)は、華々しい活躍を見せている。
日本人投手が1年目に残した成績としては、ダルビッシュ有に並ぶ歴代1位タイの16勝をマーク。防御率3.48という好成績に加え、奪三振率9.2%。これは日本時代よりも高い数値で、彼がモデルチェンジに成功している証拠だ。
特に筆者が驚いているのは、1シーズンしっかりローテーションを守り抜いたことである。メジャーの先発登板間隔は、日本よりも1日少ない「中4日」が中心。さらに、広大なアメリカ全土を飛行機で移動せざるを得ないため、疲労は相当なものである。タフネスさに定評のあった黒田から何か伝授されたのだろうか?と筆者は推測しているが、ともかく来年も期待出来そうだ。
今年は、日本人の所属するチームの多くがポストシーズンに進出した。その中でも前田は貴重な戦力として計算されており、リーグ優勝決定戦でも1戦目を任されるなど、球団からの信頼も厚い。これからもリーグ優勝、ひいてはワールドシリーズにもさらに日本人が絡んできてほしい。
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