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「君の名は。」を一人で観に行けないオヤジの憂鬱[コラムニスト木村和久]

― 木村和久の「オヤ充のススメ」その141 ―

 先日オヤジ2人で喋っていると、話題の映画「君の名は。」を見たかという話題で盛り上がりました。公開2か月目にして、その話題を出すこと自体が、オヤジ臭がプンプンします。でも、オヤジのアンテナでは今が旬のようです。それからお互いまだ見ていないということで、近日中に行くかとなりました。「じゃ、一緒に行きますか?」と、40代のオヤジが聞いて来ます。一瞬、間があって、こちらは「まさか、オヤジ2人は気持ち悪いよ。付き合ってるみたいじゃん」って言ったら、相手は笑ってましたけど。

 かと言って、オヤジ1人で観に行っても、この映画は相当しんどいです。30代の知り合いがSNSで「『君の名は。』を1人で観に行ってもおかしくない?」みたいなつぶやきをしていたけど、単独鑑賞は30代が限界かと思います。

 方法としては、1953年公開の元祖「君の名は」のリバイバル公開だと思って、マチコ巻きの女性を探しつつ、数寄屋橋経由で行くのはどうですかって、誰もそれ知らんがな。ちなみに、元祖のほうは岸恵子、佐田啓二コンビの再会もので動員人数は1000万人。今の「君の名は。」ぐらいの大人気映画だったんです。

 そんなわけで、いよいよ「君の名。」を見ることになったのですが、1人は怖いので、知り合いのお姉ちゃんに頼んで同伴してもらうことに。入場方法はせっかくだから、「夫婦割」(どちらかが50歳以上のカップル割)を使います。

 そのお姉ちゃんに割引の主旨を説明すると「夫婦を証明しろって言われたら? どうするの」と聞かれました。「目の前でチューすればいいじゃん」と答えようと思ったが、引かれるので止めました。代わりに「ガッキーのドラマやってんじゃん。事実婚のさ。あれと一緒だから、証明はなくていいんだよ」とだけ言いいました。彼女は妙に合点がいったようです。

「映画館で堂々としてればいいんだよ。それでさ、あのドラマって、名前なんだっけ?」オヤジとしては、それから先が出てこない。

「逃げ得?」
「逃げ足?」
「ヤリ逃げ?」

 スマホ検索で、ようやく「逃げ恥」(TBS系、火曜10時~)が出て来たときは、喉のつかえ物が取れた気分で爽快でした。ほんと、歳は取りたくないなあ。

 そういえば人気ドラマ、「家政夫のミタゾノ」(テレ朝系、金曜23時15分~)も、ポスターを見る限りではココリコの田中がやっていると信じていましたからね。

 まさにレイトカマーです。そのレイトカマーすら「遅れて来たオカマ」と理解していたんだから、オヤジはほんと誤解が多いっす。

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ようやく見れた「君の名は。」は、もう大感激

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