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“サバイバーの怪”HBKが王座転落!――フミ斎藤のプロレス講座別冊WWEヒストリー第234回(1996年編)

 第1試合に出場したファーナス&ラファンの元カンナム・エキスプレスは、約7年間在籍した全日本プロレスからECWを経由してWWEと契約。第3試合に出場したR・メイビアはいうまでもなくのちのザ・ロックで、今大会がWWEでのデビュー戦。前WWE世界王者ブレットはこの日が3.31“レッスルマニア12”以来、約8カ月ぶりの戦列復帰となり、ストーンコールドとの対戦もこれが初めてだった。  メインイベントでショーンが保持するWWE世界ヘビー級王座に挑戦したセッドは、10.20PPV“イン・ユア・ハウス11”インディアナポリス大会でベイダーとの次期挑戦者決定戦に勝ち王座挑戦権を獲得。当初はこの試合はベビーフェース対ベビーフェースといった色合いのタイトルマッチになることが予想されたが、いざフタを開けてみたら、ふたりともヒール的なキャラクターを演じていた。じつはこのあたりの“変換”はその後のWWEの長編ドラマを理解していくうえで重要なポイントになってくる。  ショーン自身がそういう状況を望んでいたかどうかはさだかではないが、ショーンはこの日、ニューヨーカーの男性ファンからブーイングの集中砲火を浴びた。HBKというキャラクターの“ターゲット支持層”は女性ファンと子どもファンで、試合会場でHBKグッズを買ってくれるのももっぱら女性ファンと子どもファン。ショーン・マイケルズというレスラーは男性ファン、とくにマニア層にはあまり人気がなかった。
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20分超の耐久戦となったタイトルマッチ
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