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“サマースラム96”HBK対ベイダー――フミ斎藤のプロレス講座別冊WWEヒストリー第231回(1996年編)

サマースラム

真夏のスーパーイベント「サマースラム96」のメインイベントはショーン・マイケルズ対ベイダーのWWE世界戦。“外様”ベイダーがWWEのメインイベンターの座をゲットした(写真は「サマースラム」PPVオフィシャル・プログラム表紙より)

 いまから20年まえの“サマースラム”(1996年8月18日=オハイオ州クリーブランド、ガンド・アリーナ、観衆1万7000人)のメインイベントがショーン・マイケルズ対ベイダーのWWE世界ヘビー級選手権だったという事実はちょっと意外な感じがする。

 “たけしプロレス軍団”TPGの刺客として1987年(昭和62年)12月に新日本プロレスのリングに初登場したビッグバン・ベイダーは、いわゆるニッポン育ちのガイジン・レスラー。新日本プロレスと“絶縁”したあとはUWFインターナショナルに移籍し、いわゆるUWFスタイルをアダプトした。

 ベイダーはプロレスラーとしての実力もさることながら、ネゴシエーター(交渉人)としてもひじょうにクレバーで、どんな国のどんな団体と契約しても必ず“外様”のメインイベンターとしてのポジションを手に入れてきた。

 おもなタイトル歴はIWGPヘビー級王座(新日本)、WCW世界ヘビー級王座、ヨーロッパCWA世界ヘビー級王座、メキシコUWA世界ヘビー級王座、Uインターのプロレスリング世界ヘビー級王座(WWE退団後は1999年に全日本プロレスで三冠ヘビー級王座も獲得)。“世界”と名のつくタイトルを文字どおり世界じゅうで手に入れてきた。WWE世界王座奪取に成功すれば、前人未到の大記録を樹立するところだった。

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“サマースラム96”は全7試合をラインナップ

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