女子ラクロス・池田玲衣(立教大)「ラクロスなら大学からでも日本一を目指せる」
――怪我の影響はなかったんですか?
池田:実は1年生の冬、古傷の膝を故障してからバランスを崩してしまいました。そのタイミングでU-19日本代表に選ばれ、怪我の影響もありましたし、周りのレベルの高い選手と自分を比べてしまって、ラクロスから離れたいと思う時期もありました。ただ、2015年7月、スコットランドでのU-19チーム遠征が終わりチームに合流したとき、悩んでいた私に監督とチームメイトのアドバイスもあり、大学のリーグ戦、8月の初戦東海大学との試合で得点を決めることができて自分を取り戻すことができました。
――悔いの残るプレーなどはありましたか?
池田:今年10月、明治大学とのファイナル4(リーグ戦の4強がトーナメントで戦う)で、公式戦初先発出場をしたときのことでした。このときは初めてという緊張感もあったのですが楽しさが上回っていて、始まってすぐに気負い過ぎたのかチャージングでファールをしてしまったんです。その後、このプレーを引きずらないで試合に打ち込むことができた結果2ゴールを決めることができましたが、チームは残念ながら負けてしまいました。また、今シーズン、リーグ初戦の日体大との試合では、上級生になったことでチームへの責任感からか思うようなプレーができず、試合後監督に「立教を背負う意味がわかっただろう!」という言葉をもらい、伝統あるチームの重さを感じました。
――緊張感や責任感の重圧を和らげるような対策などあるのでしょうか?
池田:友達と一緒に遊びに行ったり、食べ歩きですね。カキ氷と食べ放題の焼肉など、おいしいお店は常に探してます。あと、試合前には立教大学でモチベーションビデオ(映像に音楽、コメントや試合の写真などが編集されている)というのを作っているのですが、それを試合前に聴いています。
最後に今後の抱負について訪ねると、「公式戦での優勝と、日本代表に選出されて世界で活躍したい」との意気込みを見せる池田選手。卒業後の進路希望は「直接人を助ける仕事につきたい」という理由で公務員だそうです。女子大生にしては何とも意外な回答ですが、激しいコンタクトを繰り返しながら味方をアシストする――そんな彼女のプレースタイルにもマッチしているのかもしれません。少なくとも、芯の強さをひしひしと感じるのでありました。〈取材・撮影/丸山剛史〉
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