反対意見続出の受動喫煙防止法案を水商売に当てはめると解決できる!?【コラム二スト木村和久】
通常、タバコを吸わないお客さんが来たら、ホステスは吸わないことになっています。団体で来たお客さんが来た場合は、隣についたお客さんに合わせるのが筋です。ただし深夜、ある一定の時間が過ぎれば、お客さんに断ってからホステスさんが勝手にタバコを吸えるようにしているケースもあります。
スペースの広いキャバクラやガールズバーは、法案が通れば完全分煙化せざるを得ないでしょう。ただラッキーなことに、水商売の世界ではVIPルームがある場合が多く、そこを改造して喫煙室にするのはありです。六本木だと、カラオケをするお客さんがうるさいので、そういうヤカラはVIPルームで騒げば、防音になって周囲は静かに飲めます。ということは、分煙されている部屋がすでにそこにあるのです。工事もほとんど不要、明日にでもVIPルームを喫煙ルームにすればいいのです。
でも、東京と地方の水商売では、逆転現象が起きている場合があります。面白いのはカラオケの逆転です。つまり、メインフロアにカラオケセットがあるのが地方のキャバクラ。そして歌がうるさいから、静かに飲みたい人が防音のVIPルームに行きます。六本木じゃVIPルームでカラオケなのに、見事逆転ですね。
同様にタバコも、地方の人が吸う率が高く、法案が通ったあかつきには、線引きはこうなると予想できます。
・東京ではメインフロアが、禁煙でカラオケなし。VIPルームが喫煙でカラオケ
・地方ではメインフロアが、喫煙でカラオケ。VIPルームは禁煙で、カラオケなし
これで見事に解決。受動喫煙防止法案かかってこいや~って、まだ水商売の一例を出したに過ぎないですが。
ちなみに喫煙率のデータをみると、非喫煙者が圧倒的です。昨年のJT調べのデータでは、成人男性の喫煙率は29.7%、成人女性の喫煙率は9.7%で、ざっくり合算すると成人の喫煙率は、20%ぐらいになります。
トレンドを読み解くコラムニストとして数々のベストセラーを上梓。ゴルフやキャバクラにも通じる、大人の遊び人。現在は日本株を中心としたデイトレードにも挑戦。著書に『50歳からのかろやか人生』
個人的な実感では、東京はもっとタバコを吸わない人が多いでしょ、地方は逆に喫煙率が高い。宮城県の田舎にちょくちょく帰りますが、そう感じることが多いです。だから東京オリンピックに向けて、東京だけ喫煙に関する法律や条例を厳しくするで、いいんじゃないでしょうか。そしてオリンピックが終われば、自主判断で流れに身を任せましょうかね。
■木村和久(きむらかずひさ)■
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