更新日:2022年08月25日 09:40
エンタメ

直虎の登場が遅すぎる!? NHK大河ドラマがつまらない理由【コラムニスト木村和久】

 

NHK大河ドラマ好きオヤジが提案する改革案

 ここで歴代の大河ドラマを顧みて、ちょっとした改革案を提言します。受信料を払っているのですから、一応何か言う権利はあると思いますし。 ①個人的にはたまに大河ドラマを見ない年があってもいい  ドラマはワンクール3か月時代のご時世、1年を通して見るのは体力的にもスケジュール的にもしんどいです。だから今年は流しておこうと、視聴者が決めても仕方がないかもしれません。3年に1回ぐらいは、外した作品があったほうが見なくて済むから、むしろ、助かるかも。 ②放送時間の謎  大河ドラマは、BSや再放送を含めて何回もオンエアしますが、日曜の午後6時のBSでのオンエアが理解できません。あれは誰が見るのか? 民放のアニメの時間帯にぶつけなくても、と思いますが。早く寝るおじいちゃんに対して、オンエアしてるのか? そんなことはないだろうと思いますが、日曜6時は、まだ多くの方が外出中もしくは、帰宅時間ぐらいでしょ。  以前は、BSで確か午後10時頃に放送をしていました。6時の放送をやめて、ぜひ夜10時に放送してほしい。だったら、日曜の夜に見るかもしれない。多少つまらなくても。 ③大河ドラマ決定のプロセスの公開と候補作を選ぶ段階でアンケートを実施  最終決定権はもちろんNHKで構いませんが、候補作を3つぐらい出してアンケート調査をして、盛り上げるのもいいのでは。あくまで参考ですが、あまりにも人気がないのを強硬して制作するのも、いかがなものかとは思いますよ。 ④1年1作方式をやめる  やはり時代の流れでしょうか。1年間同じドラマで引っ張るのは、時代的に無理だと思います。スタジオジブリの高畑勲&宮崎駿両氏はアニメ「母を訪ねて三千里」に携わっていたとき、毎週「マルコは今日も、お母さんに会えませんでした、で終わるのがしんどくて」とコメントをしていましたから。あの巨匠たちですら1年間通してドラマを作るのは、難しいと言ってるのです。  朝ドラのように、半年作品にして東京と大阪の制作に分けるとか、あるいはプロダクションに投げるとかで、やっていかないとしんどいかもしれません。  手始めに、ドラマ「坂の上の雲」の影響で、11月でオンエアを終えた「天地人」方式もありますし。別に秋終了で、終わってから歴史ドラマを流す必要もないし。むしろ企業ドラマみたいなのでもいいし。そういう工夫が必要かも知れません。 ⑤公募もあり得る
木村和久

木村和久

 大河ドラマ=歴史物という括りで選ぶとしたら、歴史上の人物は限りがあります。あまり知らない人は視聴率が悪いし。ということは、歴史的事件や英雄を軸に、どう切るか誰の目線で描くかということですよね。それこそ歴史学者、磯田道史先生などにお聞きして公募委員会を作り、吟味するのもありかなと。新たな発掘は難しいので、過去の歴史作品のディフォルメでもいいと思うんですよ。いろいろ考えましょうよ。 ■木村和久(きむらかずひさ)■ トレンドを読み解くコラムニストとして数々のベストセラーを上梓。ゴルフやキャバクラにも通じる、大人の遊び人。現在は日本株を中心としたデイトレードにも挑戦
トレンドを読み解くコラムニストとして数々のベストセラーを上梓。ゴルフやキャバクラにも通じる、大人の遊び人。現在は日本株を中心としたデイトレードにも挑戦。著書に『50歳からのかろやか人生』
1
2
おすすめ記事