一周回って旬なキャバ嬢の源氏名を予想してみた【コラムニスト木村和久】
―[木村和久の「オヤ充のススメ」]―
― 木村和久の「オヤ充のススメ」その157 ―
キャバ嬢の源氏名は世相に反映されやすく、一番輝いている旬な歌手や女優の名前を拝借しがちです。もちろん例外も多々あり、いくら流行っているからって呼びづらいとか個性的過ぎるとかで、使われない場合もあります。そこを踏まえ、平成以降の源氏名を振り返りつつ、今年流行りそうな名前を考察したいと思います。
なんでこの話を書こうと思ったか。最近「一周回って新鮮な名前」があることに、気づいたからです。昔からあるけど、今でもイケてる名前って、例えば元AKBの前田敦子や大島優子とかね。女性の名前で「子」をつけるのはキラキラネーム全盛の今、古く感じますよね。でも彼女たちが活躍している姿を見るにつけ、逆に安心し、親しみも湧いてくるのです。そもそも「子」は遣隋使の小野妹子(しかも男だし)以来の1400年も歴史のある名前ですぞ。今じゃ一周回って「子」のつく名前の方が妙にホッとすると、おじさんウケがいいのです。
そういう温故知新系の名前は男性にもあります。うちのじいさんの名前を、友達に言ったらオサレじゃんってなりました。
「木村綾人(きむらあやと)さあ、将棋上手かったんだよね」
「その人はいくつ?」
「うちのじいさんは明治34年生まれで、生きていたら116歳だよ」
「すげえ、その名前今でも通用するじゃん」
そうなんですよ、ホストにいそうな名前でしょ。木村綾人が平成時代にいたら、ブイブイ言わせてドンペリを空けさせていただろうなあ。武勇伝聞きたかったっす。
というわけで、一周回って新鮮に感じる名前は、キャバクラの世界にもあります。ミレニアムあたりはドラマ「お水の花道」で使われたのが、ベテランホステスの「明菜」が登場してました。これは中森明菜さんから拝借したものでしょう。ほかシリーズでは「みずき」「ゆうか」「聖子」とかね。芸能界で聞いたことのある名前がズラりでした。
ミレニアムを過ぎると、不動の4番打者的名前は「あゆ」になります。どの店に行っても、一番可愛いコ、もしくはナンバーワンは「あゆ」という時代がありました。もちろん相当可愛くないと、名乗れない重圧もありました。
「キミ、あすから『あゆ』でやってね」と言われ、恐れ多くて辞退したコもおりました。
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