更新日:2022年08月30日 23:53
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安倍晋三が“皇室に弓を引いた”蘇我入鹿と並んだ日…「上皇后」とは?

安倍晋三が皇室に弓を引いた大悪人と並ぶ

永田町 安倍内閣は「譲位を実現した内閣」として歴史に名を残すだろう。その際に、「上皇后」の新儀をなした政治家として名を成さしめようと忖度した木っ端役人や御用学者がいたのではないかと邪推したくなる。では、皇室の歴史に名を残した面々はどのような輩か。 ・蘇我入鹿……専横の限りを尽くし、宮中で暗殺される。衝撃を受けた皇極(こうぎょく)天皇は、史上初の譲位。 ・恵美押勝(えみのおしかつ)(藤原仲麻呂)……太政官を乾政官にするなど、官制を唐風に改称。日本を中国にしようとした男。 ・道鏡……天皇になろうとした民間人。 ・浅原八郎……皇居に乱入して天皇を殺そうとした武士。 ・足利義満……法皇の尊号を贈られた民間人。  いずれも皇室に弓を引いた大悪人たちである。皇室とは、昨日と同じ幸せな日本が明日も続くことの象徴なのだ。新儀など不吉に他ならない。だから、可能な限り先例を貴ぶのだ。  自民党は、「モリ(森友学園)の次は、カケ(加計学園)だが、民進党がザルなので大丈夫」などと油断しきっている。私は、蓮舫のブロマイドでも神棚に飾って、毎日拝めと思うが……。  しかし、まさか安倍晋三の名が、蘇我入鹿と並ぶ日が来るとは……。  歴史への無知は、恐ろしい。 【倉山満】 1973年、香川県生まれ。憲政史研究者。著者シリーズ累計35万部を突破したベストセラー『嘘だらけの日米近現代史』『嘘だらけの日中近現代史』『嘘だらけの日韓近現代史』『嘘だらけの日露近現代史』『嘘だらけの日英近現代史』『嘘だらけの日仏近現代史』のほか、保守入門シリーズ『保守の心得』『帝国憲法の真実』など。2017年6月、待望の新刊『日本一やさしい天皇の講座』を上梓
1973年、香川県生まれ。救国シンクタンク理事長兼所長。中央大学文学部史学科を卒業後、同大学院博士前期課程修了。在学中から’15年まで、国士舘大学日本政教研究所非常勤職員を務める。現在は、「倉山塾」塾長、ネット放送局「チャンネルくらら」などを主宰。著書に『13歳からの「くにまもり」』など多数。ベストセラー「嘘だらけシリーズ」の最新作『嘘だらけの日本古代史』(扶桑社新書)が発売中

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天皇はいかにして権力を手放し立憲君主になったのか。そして今回、論点となった譲位、女系、女帝、旧皇族の皇籍復帰の是非について、すべて「先例」に基づいて答えることで、日本人として当然知っておくべき知見を集約した一冊。

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