皇室の伝統を壊してはならない理由/倉山満
―[言論ストロングスタイル]―
皇室には如何なる権力者も超えられない掟がある
こういう常識を踏まえて、よくある誤解について考察。マトモな研究者でも、「結婚によって民間人の女性が皇族になれたのは、近代になってから」と理解している人もいる。この後に「だから、先例を無視して何をやってもいい」と続くと論外だが。
確かに、律令と典範だけ読んでいると、そういう風に読めなくもない。大宝元(701)年に定められた大宝律令では「皇后になっても皇親になる訳ではない」と解釈されていたし、明治22(1889)年の皇室典範で「一般人の女性も婚姻により皇族となる」と明記された。この間、約1200年。明治になって突然、「結婚した女性は皇族にしよう」と思い付きで新規立法を行った訳ではない。長い歴史の中で培われた先例を整理しただけだ。典範制定の中心人物である井上毅(こわし)は、膨大な先例を調査した。
皇女である皇族と、皇女ではない皇族の区別
皇室史家。憲政史研究家。1973年、香川県生まれ。救国シンクタンク理事長兼所長。中央大学文学部史学科を卒業後、同大学院博士前期課程修了。在学中から’15年まで、国士舘大学日本政教研究所非常勤職員を務める。現在は、「倉山塾」塾長、ネット放送局「チャンネルくらら」などを主宰。著書に『13歳からの「くにまもり」』など多数。ベストセラー「嘘だらけシリーズ」の最新作『噓だらけの日本近世史』が2月28日より発売
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