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今、「女装をしてみたい」アラサー男性が増えている【カリスマ男の娘・大島薫】



「女性になりたい男性」は、実はかなりいる


 2014年に22~39歳の社会人男性を対象に行なったアンケート結果に興味深いものがある。「女性になりたいと思ったことがあるか?」という問いに対して「女性になりたいと思ったことがある」と答えた男性の割合は、約半数近くに上ったらしい。

 例えばこれが「女装願望」という話しならどうだろうか? 2015年に20~30代の男性会社員200人に、「女装をしてみたいと思ったことがあるか?」についてアンケート調査を行ったデータもある。この場合「してみたいと思ったことがある」と答えた男性は24.5%と、先ほど挙げた「女性になりたい男性」の半分という結果になった。

 思うに、ボクはこれが「自分が綺麗になれるわけがない」という思いから来る違いなのではないか。たしかに男性はイヤというほど男性の顔立ち、身体を見てきたわけだが、そんな自分はどうあがいても男でしかないと思っている。女性に憧れがある男性ならなおさらだろう。

 本来であれば女性に生まれたからといって、メイクやファッションなどいろいろなことを覚えなければ初めから綺麗にはなれないはずなのだが、男性の身体である自分を嫌う人には、もうそれが絶対的なものにみえて仕方ない気持ちも十分わかる。

 しかし、男性より肩幅の広い女性を見ても、「男かな?」と思うことは少ないし、ショートカットの女性を見ても、やはり大体の場合は女性に見える。女性性の記号は一つではなく、総合的なものといえる。だから、身長が高いだとか、体格がいいといった理由で、女装をしても綺麗にはなれないとは限らない。

 女性のように愛らしく振る舞い、かわいいという言葉で表現されてみたいと願うのは、意外と普通のことなのかもしれない。だって、ボクら男性はあまりそういった経験がないのだから、憧れるのは仕方ない。やってみて似合わなければやめればいい。そんな軽い気持ちで始めてみるのもいいのではないだろうか。そのほうが、自分の願望を押し殺すよりよっぽど建設的だ。

【大島薫】
作家。文筆家。ゲイビデオモデルを経て、一般アダルトビデオ作品にも出演。2016年に引退した後には執筆活動のほか、映画、テレビ、ネットメディアに多数出演する。著書に『大島薫先生が教えるセックスよりも気持ちイイこと』(マイウェイ出版)。大島薫オフィシャルブログ(http://www.diamondblog.jp/official/kaoru_oshima/)。ツイッターアカウントは@Oshima_Kaoru

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