更新日:2017年11月14日 13:44
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マクドナルド誕生の裏側を描いた映画『ファウンダー』から学ぶ後出しジャンケン必勝法【コラムニスト木村和久】

 日本の企業でも、たった1軒の店から日本中にチェーン店を築いた例はたくさんあります。そんな数ある飲食店の中で、これは凄いと思ったのは喜多方ラーメンの「坂内」です。1980年代、福島県の喜多方の「坂内食堂」に行ったことがありますが、おばちゃんが寸胴でスープをこさえる家族で経営している小さな店でした。普通に頼んでチャーシューメンが出てくる、つまり肉マシマシが当然という画期的な店だったのです。もちろん、当時から大行列です。  その店は、自らチェーンを広げたわけではありません。実は麺食という会社が坂内本店とフランチャイズ契約をして、現在50店ほど、全国展開しているのです。  たまに好きで喜多方ラーメンに行きますが、結構いい線の味です。しょう油ベースのスープは最近のこってり系が多いなか、妙な懐かしさを覚えます。チャシューも、本店のように非常にボリューム感がでてます。もちろん、喜多方の本店監修のもとに、フランチャイズの味を作っており、充分本店の代用を果たしています。ちなみに坂内という名前はお店のオーナーの名字です。今となっては、名店の響きがしますね。そういう意味じゃ、マクドナルド化したのかもしれません。  映画の中で、レイ・クロックは自己啓発のレコードをかけて、自分の進む道は正しいんだと、自己暗示をかけて、ビジネスに挑んでいました。今から60年以上も前に、アメリカでは自己啓発グッズが当たり前にあったのも驚きです。
木村和久

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 そんなわけで、もはや中年に達し、オリジナルのイノベーションもできない、お金もないというあなた、レイ・クロックの自伝的映画を見てはいかがでしょう。いい刺激になると思いますよ。ぜひご鑑賞あれ! ■木村和久(きむらかずひさ)■ トレンドを読み解くコラムニストとして数々のベストセラーを上梓。ゴルフやキャバクラにも通じる、大人の遊び人。現在は日本株を中心としたデイトレードにも挑戦
トレンドを読み解くコラムニストとして数々のベストセラーを上梓。ゴルフやキャバクラにも通じる、大人の遊び人。現在は日本株を中心としたデイトレードにも挑戦。著書に『50歳からのかろやか人生』
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