更新日:2017年11月27日 20:49
カーライフ

自動運転に必要なのは信頼性だけではない! 運転弱者のための自動運転考察

スバルの操作系

日本における自動ブレーキの草分けスバル。完全自動運転よりも、ドライバーのアシストに徹する方針だ。ACCスイッチはやや古典的ながら、スイッチ数が少ないのは評価できる。

 自動運転の性能のほうはというと、値段が高いぶん、ボルボの圧勝でした。動きはとてもスムーズだし、車線(白線)の認識機能も高く、見失うことが少ない。車線をはみ出しそうになった時の自動ハンドル操作は、「はみ出すぞゴラァ!」くらいの勢いで世界一力強い。さすが安全がウリのボルボ。  日産もがんばってはいるが、ハンドル操作は「はみ出しまちゅよ~」程度で控え目だし、車線もちょくちょく見失う。  まあ、現段階の自動ハンドル操作は、ボルボであってもアシスト程度なのでアテにしちゃいけない。だからONにするとかえってわずらわしい面もある。いずれにせよ事故ったら全部ドライバーの責任なので、「んなもん怖くて使えないヨ!」という人も多いとは思いますが。  自動運転技術は発展途上で、まだまだ改良が必要だ。信頼性だけでなく使いやすさのほうも、より運転弱者に配慮したものに進化することを期待するであります! ⇒【写真】はコチラ https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=1385748
日産とボルボ乗り比べ

実際のところ、ACCでは上の写真のように車間距離を詰めて走るのはまずムリ(まあ、その必要もありませんが)。これは人力運転中です、念のため。

【結論】 先日若い女性にACCをONにさせたところ、最初の5分は真剣に怖がってたが、30分後にはすっかり慣れて「すごお~い!」を連発していた。第一歩をどう踏み出させるか、メーカー様はもうちょい考えてね!
1962年東京生まれ。慶大法卒。編集者を経てフリーライター。『そのフェラーリください!!』をはじめとするお笑いフェラーリ文学のほか、『首都高速の謎』『高速道路の謎』などの著作で道路交通ジャーナリストとしても活動中
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