更新日:2022年10月01日 00:58
カーライフ

「イマドキのBMWはストレート6より4気筒のほうが気持ちよくね?」激安中古BMW同好会の結論

BMWといえばストレート6(直6エンジン)、ストレート6といえばBMWというのは今は昔。ダウンサイジングターボ化の波にさらされて、巷では4気筒ターボのBMWが主流に。クリーンディーゼル・ブームもあり、ストレート6の系譜に連なるBMWはもはや絶滅寸前。保守系カーマニアの担当Kとしては、そんなストレート6の行く末を案じずにはいられません。 BMWMJブロンディ=文 Text by Shimizu Souichi 池之平昌信=写真 Photographs by Ikenohira Masanobu

激安中古BMW同好会がゆく!

 実質5万円の物々交換で、BMWの名車M3を手に入れた流し撮り職人こと池之平昌信。その後のカーライフはどうなのか?  最新のBMWに試乗しながら、カーマニアの伝統である口(くち)プロレスをやってみた。 MJ:よお、M3オーナー! エリートなカーライフ送ってる? 職人:いや~、クルマがあまりにも頂点すぎて、腫れ物に触る感じです。 MJ:実質5万円でも(笑)! 職人:値段は関係ないんですよ。なにしろBMWのストレート6を積んだ世界の名車ですから。 MJ:走行16万kmでもね。となると、今までみたいに年間4万kmも乗るのはもったいないでしょ? 職人:それが悩みの種で……。 MJ:トラブルは? 職人:運転席のドアが外から開かなくなったので、助手席から手を伸ばして、内側のドアノブで運転席のドアを開けてます。 MJ:それ、かわいいね! 職人:いやあ、大した問題じゃないですよ。エリートの余裕です(笑)。 MJ:実際、職人のM3はパワーダウンした北米スペックの並行輸入ものなのに、エンジンがメッチャ気持ちいい。そこで今回は、「BMWのストレート6は今」と題して、直6の3リッターターボを積んだ440iカブリオレと比較してみたわけだ。 ⇒【写真】はコチラ https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=1376693
440i

440iカブリオレの直6ターボエンジン

職人:いくらでしたっけ? MJ:929万円。 職人:天文学的な値段ですね(笑)。 MJ:さすが高級車だよね。でもさ、エンジンに関しては、あれ、って思わなかった? 職人:意外と気持ちよくないですね。 MJ:そう。速いけど、ターボ化でトルクがフラットすぎてドラマがない。高回転まで回すと逆にトルクのタレすら感じる。 職人:僕のM3のほうが、気持ちよさでは断然上ですね。マニュアルだし、速さも同じくらいだし。 MJ:速さは差があるでしょ! 職人のM3は速く感じるだけ! それが重要なんだけど。 職人:どんなクルマにも負ける気はしませんけどねえ。 MJ:その割にはのんびり走ってるらしいじゃない。 職人:エリートの余裕ですよ。こんないいクルマに乗って、頑張る必要ないじゃないですか。そういう世界を初めて知りました(笑)。 MJ:5万円でドアノブが壊れてるけどね! 職人:それは修理に出します。
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つまり、BMWのストレート6は堕落したってことだ!
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1962年東京生まれ。慶大法卒。編集者を経てフリーライター。『そのフェラーリください!!』をはじめとするお笑いフェラーリ文学のほか、『首都高速の謎』『高速道路の謎』などの著作で道路交通ジャーナリストとしても活動中

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