初めて大勢のヒトの前で女装するのってどんな気持ち…? 女装小説家・仙田学の覚悟
その結果わかったことをまとめると、以下の通り。
・可愛い系より綺麗系のほうが似合う
・メイクはナチュラルメイクがおすすめ
・髪型はボブしかない
とりあえず、この路線で進めていくことにした。
まず、メイクの練習から始めた。
この連載の第8回でもお伝えしたように、僕は10代の頃から非常に可愛い男の子だった。普通にしていても女の子に間違われたり、ナンパされたりしたこともある。
だから、メイクにそれほどこだわってこなかった。口紅やアイラインを軽く引くくらいで、それ以上のメイクは彼女や女友達、メイクさんなどに任せてきた。
今回も、妻にお願いすることに。服装も妻のものを借りようとした。
ただ、いまいちしっくりくるものがない。なんというか、服装に何らかの象徴性を持たせたかったのだ。
何軒かお店をまわって探してもみた。ゴスロリ、ギャル系、女子大生風……いろいろ試着してみたが、どれにも違和感がある。
最終的に、ネット上のレンタルドレス専門店で見かけた赤いドレスに決めた。ドレス代は2000円ほど。注文した2日後には送られてきた。期間は2泊3日。梱包されていた箱でそのまま返送すればいいらしい。
ウィッグはネット通販で購入した。ただちに届いた。これも2000円ほどで、とても品質がいい。
準備万端……でも心細かったので、「仙田学ファンクラブ」の会長のMさんを山梨から呼びだすことに。MさんはTwitter上でファンクラブのアカウントを運営して、連日のように僕の情報をツイートしてくれていた。
控え室で妻にメイクをしてもらい、赤いドレスに着替えてから、出番の時間を待つあいだに写真を撮って遊んだ。
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