年商10億円の歌舞伎町・女社長が教える、「ホンモノの男」と「ニセモノの男」の遊び方
性欲や男女交際に関する欲望の強さが、世代に寄って変わるわけはありません。今と昔で表現の仕方が違うだけです。
若い世代になるほど、より現実的、合理的で、ドライに物事を考える人たちが多くなったのです。そういう点で、彼らは冷静な判断が常に求められる社長やリーダーにむしろ向いていると私は思います。
話は戻りますが、安定志向の私たちは、就職のとき、民間企業より公務員を希望する人が多く、公務員試験や資格試験を受ける人たちがたくさんいました。
かくいう私も、大学時代は資格を取るために奮闘していました。しかし、結果的に今、役に立っている資格は1つもありません。「女が働くためには手に職をつけなければ!」と、もがいていたのです。
そんな安定志向、石橋を叩いて渡る私たちの世代は、職人のように堅実にコツコツと働いて稼いで、まずは日々の生活費を確保したいと考えます。
仕事、趣味、男女の交際、友達との交際など、まず最低限必要のお金と時間を確保してから、やっと遊ぶことを考えます。不必要な「遊び」にお金や時間を、むやみやたらと割くのは好きではありません。
私自身も、会社を経営するなかで、新規事業への投資など、急にお金が必要になるときがあるので、むやみに散財しません。
洋服にも持ち物にも根本的に興味がないので、必要最低限以外は、機能的な服を見つけてきてはその服を繰り返し着ています。料理が作れないので、食事はオール外食ですが、グルメではありませんので、どこのお店に行くかは基本、一緒に行く人におまかせです。
友達も少ないので、だいたい仕事関係の人と行きます。暇な時はだいたい家でゴロゴロしています。
お酒も飲めないのでホストクラブにもいきませし、カラオケは歌いますが、店にあるので、イライラすると、店で1人カラオケをしています。
運転できないので車も持っていませんし、家は職場に近いところに住んでいて、賃貸です。株などの投資もしますが、配当狙いの投資で危ない賭けはしません。
年配の人ほど、私のことを「ケチ!」「つまらない!」「何が楽しくて生きてるの?」と言いますが、「日々の生活を安定させたい!」という思いこそ、れっきとした強い欲望です。
「日々の生活を安定させたい!」
新宿歌舞伎町キャバクラ「アップスグループ」オーナー。株式会社アップス代表取締役社長。津田塾大学卒業。25歳のとき、当時勤めていた外資系IT企業をやめて、歌舞伎町にキャバクラを開業。現在、歌舞伎町にキャバクラを4店舗、銀座にクラブを2店舗展開するまでに。キャバ嬢の育成やキャバクラの立ち上げ、経営改善のコンサルティングなども行い、グループ年商は10億円にもおよぶ。著書『劣等感を力に変える 成り上がる女の法則』が発売中
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