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女子大生の「大麻ホットドッグ事件」は氷山の一角? 留学生が海外で陥る“大麻合法”の罠

 アメリカなどの欧米地域では、大麻の使用や所持が解禁されつつあり、現地人だけでなく、その場所を訪れた外国人観光客も大麻を嗜んでいるというが、サンフランシスコ在住の日本人デザイナー・X氏によれば、一部の日本人留学生が「デタラメ放題」やっているともいう。 「サンフランシスコのあるカリフォルニア州は、’96年に医療用大麻が合法化。もともと大麻に寛容な地域ではありました。ただし、嗜好用に大麻を購入したり所持したりすることはできない。昨年11月の住民投票で嗜好用大麻の合法化が決まりましたが、解禁されるのは来年から。現在はまだ違法です。にも関わらず、日本人留学生の一部が、すでに合法化されているコロラドやアラスカなど、大麻が手に入りやすい地域からドッサリと乾燥大麻を持ち込み、パーティーをしているようです。そこには中国人や台湾人、韓国人など留学生らも出入りし、海外向けに販売もしているとか。連中は女性絡みのトラブルも引き起こし、大麻ではないケミカルドラッグも扱っているという噂もあります」  同様の話は、A子の留学先のイギリスなど、ヨーロッパでもちらほら聞かれるというが、大麻にはまってしまった一部の若い日本人留学生にとっての悩みは「日本に帰国後の大麻をどうするか」ということらしい。前述のX氏は次のように説明する。 「例えばアメリカで大麻漬けになると、日本に帰国してからスッパリやめられるわけがない。そこで、自分である程度の量を隠し持って帰国するか、アメリカから送ってもらうか、もしくはアメリカのコミュニティから紹介してもらった日本国内のルートを使って手に入れる。ベストは日本国内のルートを使う方法みたいですが、大麻の品質が悪いとかで評判は芳しくありません。ただし、持ち込みや郵送は危険すぎます。よほどの好きモノじゃない限りやらないようですが」  そして今月、まさにX氏が指摘したような“留学生”が、日本に大麻を持ち込んだとして逮捕された。 「広島市の女子大生が、ヨーロッパから中国経由で帰国する際、大麻をホットドッグに挟んで持ち込もうとし逮捕されました。本人は『持ち込もうとしたわけではなく忘れていた』と弁解しているようですが通じません。留学先で大麻を日常的に吸っていたことも捜査で判明しています」  こう説明する捜査事情通も、海外での大麻解禁が、特に日本人の若い留学生に影響を及ぼす可能性を指摘する。海外ではOKでも、日本ではダメ。こんな簡単なことも、海外に行ってハッピーな体験をしてしまえば忘れてしまうのだろうか。 <取材・文/伊原忠夫>
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