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「車のナンバーは8888とかゾロ目がいい」ヤクザ流の開運伝説 

 ピッカピカの現行タイプの外車でも、ナンバーが「8888」や「4444」などのゾロ目、もしくは「・・・1」などとなっていれば、なぜかイヤな予感がしてしまう。それらの車には、“あの筋”の方が乗っているのではないかと勘ぐってしまうからだ。  かつて筆者が西日本にある暴力団本部前で見たのは、ベンツやレクサス、BMWにアウディといった超高級車が続々と門から入っていく様子だったが、ほとんどの車がゾロ目などのいわゆる「希望ナンバー」だった……。  ヤクザの世界には、“ゲン担ぎ”をする人が多いと言われている。では、実際にどのようなものがあるのだろうか。
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ヤクザの世界には、さまざまな“ゲン担ぎ”がある

ヤクザがゲン担ぎをする理由「最終的には運に頼るしかない」

「そりゃ我々ほど“ゲン担ぎ”が好きな人種はおらんでしょう!」  こう話すのは、関西地方の元暴力団幹部・牧野勇造氏(仮名・50代)。なぜヤクザはゲンを過剰に意識するのか。 「クルマの場合は、8は末広がり、7はラッキーセブン、4は死とも言われますが、4並びはなぜか縁起がいいと言われてますね。なかにはヤクザの仕事に誇りを持っているという意味で、“893ナンバー”にするヤツもようけ(たくさん)おりますよ」(牧野氏)  車のナンバーだけではない。ヤクザの世界では、カタギ(一般人)の世界以上に理不尽なことが起きる。親分はもちろん、兄貴にだって絶対に逆らえない。どんなに自身が努力しても、どうにもならないことだってあるのがヤクザの世界だ。  そうなれば、最終的には「運」に頼るしかない。その運を引き寄せるためには「ゲン担ぎ」をするしかない、という理屈である。 「ベタなところで言えば、財布は長財布で、札は必ずピン札。札は絵柄が下を向くようにいれますね。子(子分)に小遣いあげるときに、ボロ札じゃ格好がつかんでしょう。長財布であれば札にシワが寄らないから、義理事でカネが必要になっても困らない。札が下を向いていれば、財布から出て行きにくいと言われていますね」(同上)
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腕にブレスレットをしている理由
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