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「先生の大学は偏差値が低い」SNSで監視しあうのは“お互い様”の学校生活

SNS監視は企業や学校でも

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※写真はイメージです(以下同)

 だれもがSNSを利用する時代、就職や転職活動において、企業側が事前に候補者のSNSをチェックするのはよくあること。最近では、匿名で利用している「裏アカウント」を特定する業者の存在が話題になっている。  ネット上で“バカッター”(Twitterで注目を集めるために法律やモラル違反を自慢する馬鹿)がたびたび問題視されるが、過去の炎上が人生を左右しかねない。とはいえ、普段の日常生活では吐き出せないような愚痴や本音を書きたくなるのがSNSである。  そんななかで学校の教師たちは生徒のSNSと、どのように向き合っているのか。じつは、見られているのは“お互い様”で、生徒たちのほうが一枚も二枚も上手と感じることも少なくないとか……。

生徒のSNSを指導するのが業務のひとつ

学校「鍵をかけていれば、まあOK。鍵をかけず公開している生徒のアカウントを見つけた場合には、本人に口頭で注意をして、それでもやめない場合には、親御さんに相談をする。現状、やっているのはそれくらいですね」  千葉県内の公立中学教諭で、生徒指導担当の谷田修さん(仮名・30代)の休日の日課といえば「生徒のSNS」を探すことだ。  生徒が実名で、かつ所属中学や部活までをプロフィールに書き記し、鍵がついていない、ネット環境さえあれば誰でも閲覧できる状態でSNSを利用していた場合、生徒が無用なトラブルに巻き込まれないよう「指導」するのも、この数年で「業務」のひとつとなったと話す。
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強くは言えない葛藤
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