更新日:2022年10月29日 01:13
仕事

テレビ収録でビッチ扱いされたキャバ嬢は我が店の誇り――歌舞伎町10億円女社長の教え

売れているキャバ嬢は即返信を心がける

 キャバクラにくるお客様は、いつもその日の気分で飲みにくるため一瞬、連絡が取れなかったばかりに他店に飲みに行ってしまいます。「キャバ嬢にお金を使ってる」という感覚で接してくるため、ほんの一瞬、連絡が取れなかっただけで、彼女たちに不信感を抱き、暴言を吐いたり、態度が悪くなったりする場合すらあるのです。  一度、関係がこじれると修復するのが大変なので、売れているキャバ嬢は、日頃からお客様から連絡がきたら、なるべくすぐに返信することを心がけています。そういう意味ではあおいの行動は”キャバ嬢の鏡”と言えるでしょう。  日々の働きも、彼女たちはすごいです。小夏はまだ23歳にもかかわらず、性格が真面目。毎日、店を休みません。遅刻することもありません。毎日、月曜日から土曜日までフルに出勤しています。お客様と連絡先を交換すると、そのお客様が来客しようが、来客しまいが、ブロックされるまで定期的に連絡をずっと送り続けます。  彼女は一見、茶髪で話し方もバカっぽいのですが、接待のときは敬語を使い、お客様が大切にしてほしい上司や取り引き先の方を心から立てて盛り上げるので、お客様からも「お客の前でバカに徹することができる小夏はほんとに偉いね」といつも感心されています。  あおいも同じく23歳です。あおいは、体が弱いですが、本当にお客様思いです。体調不良で店を休んでいても、店から指名のお客様が来たという連絡を受けると、必ず出勤します。  お客様が「アニメの歌が好き」だと言うと、お客様の好きな歌を全部リストアップして、その次にお客様が来客するまでにマニアックな歌をひたすら練習していたりします。

「ナンバーワンになることが人生の全てではない」

 あおいは、キャバ嬢になりたくてキャバ嬢になった子です。キャバ嬢という仕事に、誇りとプライドを持っているのを感じます。  私はどんなときも、仕事に全力をかけて生きてきたので、やはり彼女たちのように、全力でキャバ嬢をがんばっている子が好きです。  しかし、店にはいろいろな種類のキャバ嬢がいます。みんな自分の仕事に一生懸命ですが、うまくいく子、うまくいかない子もいますし、仕事に対して悩んでいる子もいます。  私は、店の女の子から「どうやったら小夏さんのように売れますか?」「どうやったらあおいさんのようになれますか?」といった質問をよく受けます。  そのときに、私はいつも「キャバ嬢でナンバーワンになることが人生の全てじゃないし、店で売れることが、必ずしもあなたの幸せかどうかわからないよ」と言います。
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目の前の仕事にコツコツ取り組む
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新宿歌舞伎町キャバクラ「アップスグループ」オーナー。株式会社アップス代表取締役社長。津田塾大学卒業。25歳のとき、当時勤めていた外資系IT企業をやめて、歌舞伎町にキャバクラを開業。現在、歌舞伎町にキャバクラを4店舗、銀座にクラブを2店舗展開するまでに。キャバ嬢の育成やキャバクラの立ち上げ、経営改善のコンサルティングなども行い、グループ年商は10億円にもおよぶ。著書『劣等感を力に変える 成り上がる女の法則』が発売中

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