更新日:2022年10月29日 01:13
仕事

テレビ収録でビッチ扱いされたキャバ嬢は我が店の誇り――歌舞伎町10億円女社長の教え

ひとまず全力でキャバ嬢をがんばりなさい

 キャバ嬢という仕事は、稼ぎたければ、それこそ月収1000万円でも、すぐに稼ぐことができますが、反面、稼げば稼ぐほど、心をすり減らす可能性もあります。  彼氏や旦那や子供がいて、プライベートを充実させながら、仕事をセーブし、月収を自分が満足する額に調整しながら、長いことキャバ嬢を続ける人もいます。  カフェを作りたい、ドッグサロンを作りたいと自分の夢のために、稼いだ給料の大半を貯金に回す人もいます。しかしながら、多くの女の子が自分が本当は何をやりたいのか気づけていません。  そんなとき、どうしたらいいのでしょうか?  私はそこで「さて、あなたは将来何になりたいの?」と聞いてみます。将来なりたいものが決まっている女の子はいいんです。でも、いまだにやりたいことが決まってない女の子がいたら「今は、ひとまず全力でキャバ嬢をがんばりなさい」と言います。  小夏もあおいも、毎日、一生懸命すぎて本当に頭が下がります。私が23歳だった頃を考えると、本当に比べ物にならないほど、仕事に対してひたむきに取り組んでいます。

積み上げていけば、そこが最後の砦に

 とはいえ、彼女たちも最初は何をしていいのかわからない新人でした。彼女たちが将来何になるのかはわかりませんが、大事なのは「日々の仕事にひたむきに取り組むこと」だと私は考えています。今の華々しい彼女たちの姿があるのはその時代のひたむきさがあったからです。  それに真面目に取り組んできた彼女たちは、これから何をやっても華々しい成果をあげることは間違いないでしょう。  やりたいことが見つからなくて焦り、将来が見えなくて不安になり、パニックを起こすことがあります。  周りの人を見渡して、彼女には夢があっていいなと羨ましくなったり、嫉妬したり、他人が華々しい成果をあげたのに比べて自分がとてもつまらない人間に思えてきて、情けなくなるときがあります。腐って、やる気がなくなって、自暴自棄になるときもあります。  そんなときこそ、目の前の仕事に、コツコツと取り組んでみてください。  全然前に進めないような気がしても、むしろ後退してるように思えても、努力する毎日がとてもむなしく思えても、目の前の仕事をひとつずつ積み上げていけば、そこが最後の砦であり、はじめの一歩となります。ある日、霧が晴れたように、進むべき道が見えてくるはずです。 <文/内野彩華> 【内野彩華】 新宿歌舞伎町キャバクラ「アップスグループ」オーナー。株式会社アップス代表取締役社長。津田塾大学卒業。25歳のとき、当時勤めていた外資系IT企業をやめて、歌舞伎町にキャバクラを開業。現在、歌舞伎町にキャバクラを4店舗、銀座にクラブを2店舗展開するまでに。キャバ嬢の育成やキャバクラの立ち上げ、経営改善のコンサルティングなども行い、グループ年商は10億円にもおよぶ
新宿歌舞伎町キャバクラ「アップスグループ」オーナー。株式会社アップス代表取締役社長。津田塾大学卒業。25歳のとき、当時勤めていた外資系IT企業をやめて、歌舞伎町にキャバクラを開業。現在、歌舞伎町にキャバクラを4店舗、銀座にクラブを2店舗展開するまでに。キャバ嬢の育成やキャバクラの立ち上げ、経営改善のコンサルティングなども行い、グループ年商は10億円にもおよぶ。著書『劣等感を力に変える 成り上がる女の法則』が発売中

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