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ふとん掃除で絶対に「やるべき/やってはいけない」こと

 こんにちは、元ふとん屋店長の大野です。そろそろ大掃除の季節ですね。そこで今回は寝具関連で外せない重要ポイントをご紹介します。 ふとんの掃除方法

絶対にやるべき「ベッドマットレスの湿気抜き」

 ベッドマットレスを導入しているご家庭で一番悩ましいのは、マットレスのメンテナンス。ものによっては50kgを越えます。重たくて大きいから普段はまったく動かさない方が多いようです。  しかし、睡眠時にかく汗の7割は湿気として下へ下へ落ちていくので、マットレスはものすごく湿っています。さらにベッドの上には羽毛ふとんや毛布、メイクすればスプレッド(オシャレな布製の覆い)が被さります。これらはマットレスと空気が触れる余地を奪ってしまうので、湿気はみんな蓄積していきます。  その結果、マットレスの裏側はカビてしまっていることが多いわけです。マットレスを置いているベッドフレームの床板は湿気を吸わない材質なので、結露してしまうんですね。  でもカビ自体も問題ですが、もっと重大なのは裏面が常に湿気っているという点。  実は、マットレスには表裏両面使えることが多く、そうしたタイプだと裏面にも中わた層が設けられています。この中わたを湿ったままにしておくと、あっという間にダニのマンションにされてしまうんです。  そんなわけで湿気抜きはとても大切です。  マットレスは室内で壁に立てかけて、裏面を空気に触れさせてやります。冬は意外と乾燥させにくいので、暖房の力を借りてもいいですし、晴れていれば窓に立てかけるのもありです。なるべく表と裏、両面とも空気に晒してあげてください。  さらにベッドフレームの床板も乾燥させます。外せるなら立てかけて、跳ね上げられるなら上げてしまいます。動かせない場合は上に何も置かない状態でしばらく放置してくださいね。  その後、湿気抜きしたマットレスを戻す場合、頭と足の向きは変えること。敷寝具は腰があたる位置から壊れていきます。なので寝るときの腰の位置がズレればそれだけ長持ちします。  なお床板がスノコの方でも湿気抜きは必要です。時々「スノコだから湿気がこもらないよ」と言われるのですが、そんなことはなくて、ボーダー模様でカビます。接している部分だけはやっぱり結露してしまうんですね。
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一方、「絶対にやめるべきこと」は
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