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2018年に値上がりする高級腕時計は何? 腕時計投資家・斉藤由貴生の相場予想

思い出される2014年の事例

 2017年以前に腕時計の値上がりが目立った年といえば2013年なのですが、2013年における大きな経済的出来事としてアベノミクスがありました。その年、特に値上がりが目立ったのはロレックスだったのですが、当時は急激な値上がり現象を一時的なものとして捉える声もありました。しかし、翌年2014年にはさらに値上がり傾向となり、2013年よりも高くなったのです。  そして、2014年において最も重要だったのパテックフィリップが高くなったという点。アクアノートや年次カレンダーなど多種多様なモデルが、2014年はとても値上がりした印象です。例えば、アクアノートの5167/1Aというモデルは、2014年に約250万円という相場だったのですが、2013年時点では100万円台でした。また、青文字盤のノーチラス3800は現在300万円程度という相場ですが、数多くの腕時計が値上がりしたはずの2013年5月時点では、意外にも約90万円で購入可能だったのです。

パテックフィリップ アクアノート5067A-024

 ですから、アベノミクスがはじまった2013年にロレックスが高くなったのに対して、パテックフィリップの値上がりが目立ったのは2014年。実に1年程度のタイムラグがあるのです。

2018年の腕時計相場予想

・デイトナの値上がりとその影響が及ぼすタイムラグ ・高くなった年の翌年はさらに高くなった(2014年の事例) ・2014年に高くなったのはパテックフィリップ  これらの要素から2018年の中古腕時計動向を予測すると、2017年はロレックスが値上がりしたことから、「2018年はパテックフィリップが高くなるのではないか」という結論になります。  なお、ノーチラスは2017年の段階ですでにデイトナを凌ぐほどの値上がりとなっているため、ノーチラスだけでなく別のモデルに対しても値上がり可能性があると感じます。

パテックフィリップ ノーチラス 5711/1A

 とはいえ、腕時計が値上がりするかを予測しても実際どのような動きになるのか、未来のことなので確実なことは不明です。世の中に影響を及ぼす経済的出来事と相関関係が高いため、リスクがないというわけではありません。国際情勢の悪化など懸念材料もあるといえるでしょう。とはいえ、仮に国際情勢が悪化した場合でも、値下がりする可能性がある一方で、値上がりする可能性もあるかと思います。  私は過去の事例に基づいて予測をしましたが、どのように予測するかは各人によって異なるでしょう。また、2017年に値上がりしているのはロレックスだけでなく、オメガの一部モデルも値上がり状態。例えばスピードマスター3570.50などは20万円台前半から30万円近い相場になっています。ですから、値上がりするのは意外なブランドという可能性があることも、覚えておいてもいいでしょう。 ※「値上がり」等の額は参考値であり、正確性を保証するものではありません。購入等の判断は自己責任で行ってください。1986年生まれ。日本初の腕時計投資家として、「腕時計投資新聞」で執筆。お金を使わず贅沢する「ドケチ快適」のプロ。腕時計は買った値段より高く売却、ロールスロイスは実質10万円で購入。著書に『腕時計投資のすすめ』(イカロス出版)と『もう新品は買うな!』がある
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もう新品は買うな!

もう大量消費、大量生産で無駄遣いをするのはやめよう





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