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2018年に値上がりする高級腕時計は何? 腕時計投資家・斉藤由貴生の相場予想

 腕時計投資家の斉藤由貴生です。2017年は数多くの腕時計が値上がりとなった年で、過去最高値(私が確認できる情報の範囲内において)となった腕時計を多々見かけました。以前の記事(「約1年で160万円も値上がり!2017年値上がり腕時計ランキング・ベスト5(ステンレス編)」)でもお伝えしたように1年で160万円の値上がりとなった時計も存在します。

腕時計投資家・斉藤由貴生氏

腕時計投資家・斉藤由貴生氏

 これまで腕時計相場が大きく動いた際は、リーマン・ショックやアベノミクスなど、世の中に影響を及ぼす経済的出来事と相関関係があるようでしたが、2017年についていえば、そのような大きな経済的出来事があったかというと思い当たる節はありません。
 
 ただし、2017年に多くの腕時計が値上がりした理由として考えられることがあるとすれば、アメリカのトランプ大統領の誕生です。ドナルド・トランプ氏が大統領選で勝利したのは2016年11月でしたが(大統領就任は2017年1月)、その直後の12月頃から一部の時計が値上がり傾向となりました。その際、値上がりが目立った時計こそロレックスのデイトナなのですが、デイトナには値上がりするもう一つの理由が存在しました。

デイトナの値上がりとその影響


 それは、ステンレスモデルのデイトナが2016年3月に約16年ぶりにフルモデルチェンジしたこと。ロレックスは新型モデルが登場すると、生産終了となった旧モデルが値上がりする傾向があります。そのため、デイトナが値上がりするというのは珍しいことではありません。しかし、通常であれば2016年3月頃から値上がりするはずだったデイトナですが、値上がりするどころか値下がり傾向となったのです。それが、トランプ氏が大統領選に勝利した後からやっと値上がり状態に転じました。

 デイトナのなかでも特に値上がりしたのが16520というモデルです。16250は2000年に生産終了となったのですが、当時から定価の約2倍というプレミア価格が当たり前でした。

ロレックス デイトナ16520

 2016年12月頃から16520は値上がりし、それまで120万円程度だったものが150万円程度まで上昇しました。デイトナが値上がりすると、それにつられるように様々なモデルが値上がり傾向となりました。例えば2017年5月には、サブマリーナ16610LVが数か月前まで70万円台だったのに100万円台に上昇。9月頃にはGMTマスター2の16710が60万円台から80万円台まで上昇しました。

ロレックス サブマリーナ16610LV

 こうしたことからいえるのは、デイトナの大きな値上がりが他のモデルに対して影響を与えたということ。そしてその余波にはタイムラグがあるという点です。

ロレックス GMTマスター2 16710

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思い出される2014年の事例

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もう新品は買うな!

もう大量消費、大量生産で無駄遣いをするのはやめよう




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