更新日:2019年02月19日 14:57
ライフ

インスタ映えにもインスタ萎えにも応用できる? 山田ゴメス記者が被写体の立場から考える「相性の良いカメラマン」

山田ゴメス

我を忘れて料理写真の写メに勤しむゴメス記者

 一応、「メディアで顔出しできるライター」として、幾度も「写真を撮られてきた」ゴメス記者だが、そんな数々の“出会い”のなかから、「もっとも僕のことを上手に撮ってくれる」と全幅の信頼を寄せているカメラマンは、現在の時点で二人いる。  一人は、この日刊SPA!のプロフィール写真も撮ってもらった男性カメラマンのM氏で、僕がカッコイイとイメージしている自分自身を、ほぼ100%再現してくれるタイプである。しかも、その「カッコイイ」のなかに、ついクスッとしてしまう“笑い”の要素をほんのり盛り込みたいときは、阿吽の呼吸でちょっぴり“カッコイイ”の王道をズラしてもくれる。そして、そのズレの「ちょっぴり」の振り幅に、抜群のセンスと、彼の僕に対する愛(※ゲイってわけではない)をかいま見ることができるのだ。 山田ゴメス
山田ゴメス

“カッコイイ”の王道からの「ちょっぴり」なズレ

 女性カメラマンのN氏。彼女の場合は、前出のM氏とは真逆のアプローチで、僕がキメ顔をキメた瞬間から半拍置いたタイミング、つまり「すっと気を抜いたスキ」にシャッターを切る。したがって、上がってきた写真は「僕が一番他人に見せたくない表情」ばかりで、どれもこれもが正直「カッコイイとイメージしている自分自身」とはほど遠いショットばかりだったりする。  だが、“他人”に言わせると、彼女が撮った“ゴメス”は「あ~! 超ゴメちゃんっぽい!!」と大好評──いわゆる、まごうことなき“等身大”なんである。  被写体の“嫌な部分”を引き出すのは、類い希なる“才能”であり、その才能は「被写体に対する“悪意”という名の愛情の裏返し」だと僕は信じているのだが(笑)、いずれにせよ「インスタ映え」に続く「インスタ萎え」なるダメダメ写真が流行る気配のただよう今年、キメ写真だけではなく、こういうダメダメ写真を得意技とするカメラマンを有しておくことは、素人玄人を問わず、大きなアドバンテージとなるのではなかろうか?
山田ゴメス

我を忘れてコンニャク田楽を貪るゴメス記者

山田ゴメス

景色に見とれてオネエ座り

【山田ゴメス】 山田ゴメス1962年大阪府生まれ。マルチライター。エロからファッション、音楽&美術評論まで幅広く精通。西紋啓詞名義でイラストレーターとしても活躍。著書『クレヨンしんちゃん たのしいお仕事図鑑』(双葉社)
大阪府生まれ。年齢非公開。関西大学経済学部卒業後、大手画材屋勤務を経てフリーランスに。エロからファッション・学年誌・音楽&美術評論・人工衛星・AI、さらには漫画原作…まで、記名・無記名、紙・ネットを問わず、偏った幅広さを持ち味としながら、草野球をこよなく愛し、年間80試合以上に出場するライター兼コラムニスト&イラストレーターであり、「ネットニュースパトローラー(NNP)」の肩書きも併せ持つ。『「モテ」と「非モテ」の脳科学~おじさんの恋はなぜ報われないのか~』(ワニブックスPLUS新書)ほか、著書は覆面のものを含めると50冊を超える。保有資格は「HSP(ハイリー・センシテブ・パーソンズ)カウンセラー」「温泉マイスター」「合コンマスター」など
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