全国で相次ぐ“ヤミ民泊”トラブル――売春、薬物取引等、違法行為の拠点にも!?
それだけではない。好立地をいいことに、民泊の長期利用者らが、部屋を違法行為の拠点にしているともいうのだ。
「外国人の女が日本人の男や旅行者を部屋に連れ込み、売春を行っていました。それも一部屋だけではない、三部屋を同じ人物が借りていて、すべての部屋で同じことをしていたんです。他にも違法薬物の取引の場所に利用されている、と警察から電話がかかってきたり……」
民泊に利用されるようになって以降、大小さまざまなトラブルが発生するようになり、マンションの治安は一気に悪くなった。さらに、居住者や部屋の所有者らが“治安の悪化”を理由に出て行ったり、売却したりして、マンション修繕の為の積立金の捻出さえ難しい状態だという。民泊業者に好き放題やられた挙句、古く安全基準を満たさないマンションの価値は下がる一方。現役の居住者らからは、もうどうしようもない状態だと嘆きの声しか聞こえない。
「弁護士や役所に相談してもダメ。一度テレビ局が取材に来たが、取材だけして放送はしなかったな。みんな見て見ぬ振りなんだ。でもな、民泊に不法滞在の外国人がいるみたいだって、とある新聞社が取材している。あの(民泊)業者がこれで手を引けば、マンションも元通りになるんじゃないかと思ってさ」
民泊を使った違法行為が相次ぐ中、豊岡さんと同じように悩んでいるマンション所有者も多いというが……。<取材・文/山口準>新聞、週刊誌、実話誌、テレビなどで経験を積んだ記者。社会問題やニュースの裏側などをネットメディアに寄稿する。
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