あなたはなぜ書けないのか? 文章の秘訣は自己啓発にあり<魂が燃えるビジネス>
自分の日常と思考を観察すれば、そこに自分の主張が見えてきます。何も書けないのは「主張がないから」ではなく、「主張が見えなくなっているから」です。
お風呂や就寝前、帰宅途中などの空き時間を使って、最近自分に起きた出来事について思い返してみましょう。すると「あの時は、ああだったな、こうだったな」という思いが浮かんできます。そうしたら一言二言でもいいので、メモ帳やスマホに記録します。
記録を続けているとはじめは短い単語だったのが、次第に文節を持った文になり、さらにそれが文章になっていきます。またよく使う単語やフレーズが明らかになり、それが自分の思考パターンだと理解できます。
自分の思考パターンに気づくと、「自分のことくらい自分でわかっている」というのがデタラメだということがわかります。確かに他の人よりは、知っているかもしれません。しかし、だからといってそれは自分を深く知っていることにはならないのです。
人間関係は鏡です。自分を知るには、誰かに話すことで他者を通じて知るのが早道です。頭ごなしに否定したりせず、しっかり話を聞いてくれる人が身近にいればいいのですが、お互いに忙しい現代ではそう言った機会がなかなかありません。私のコーチングや、自分でもできるメモはその代わりです。
もちろん文章術や文章作法が無意味というわけでもありません。ただ、そうした方法論はある程度書けるようになった時に、ふと思い出す形で「なるほど、あの本に書いてあったのは、そういう意味だったのか」と役に立つのが基本です。
方法論は「1」を「2や3」に増やすためにあります。しかし「ゼロ」を「1」にはしてくれません。その役割は自己啓発が担っています。だからこそ自分自身の声がわかるようになる自己啓発は、文章が書けるようになる第一歩なのです。
【佐々木】
コーチャー。自己啓発とビジネスを結びつける階層性コーチングを提唱。カイロプラクティック治療院のオーナー、中古車販売店の専務、障害者スポーツ「ボッチャ」の事務局長、心臓外科の部長など、さまざまな業種にクライアントを持つ。現在はコーチング業の傍ら、オンラインサロンを運営中。ブログ「星を辿る」コーチャー。自己啓発とビジネスを結びつける階層性コーチングを提唱。カイロプラクティック治療院のオーナー、中古車販売店の専務、障害者スポーツ「ボッチャ」の事務局長、心臓外科の部長など、さまざまな業種にクライアントを持つ。現在はコーチング業の傍ら、オンラインサロンを運営中。ブログ「星を辿る」。著書『人生を変えるマインドレコーディング』(扶桑社)が発売中
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