「どっちが攻めているのかすらわからない」初心者でも『QUINTET』を120%楽しむ方法<桜庭和志×中村大介インタビュー>
――(笑)。他の出場チーム(「JUDO Dream Team」「SAMBO Dream Team」「POLARIS Dream Team」)の中で、中村さんはサンボのチームと闘うのが楽しみだと。
中村:サンボという競技に触れたことがないので、楽しみです。サンボの選手とやったことはあるんですけど、グラップリングではないんですよ。
桜庭:サンボが一番、不気味な感じです。上もできるし、足技もできるし。でも道着がなかったらどうなるんだろうとかね。
中村:ロシア系の方なので、そもそも顔が怖い(笑)。
桜庭:普通に人を殺しそうな目の雰囲気というか。それも闘う上でプレッシャーになる。どちらかというと、同じ人種のほうがやりやすいかもしれないですね。思っていることも分かるし。
――1年半くらい前、中村さんにインタビューを申し込んだら、「悩んでいる時期だから」とお断りされたことがありました。そのとき、どんな心境だったんですか?
中村:総合で勝てなくなってきて、伸び悩んでたんですよ。自分のスタイルが分からなくなって。その頃からキャッチ アズ キャッチ キャンに興味を持ちまして、そういうのを見ていくうちに、やっぱり自分はプロレスが好きなんだなと思いました。道場の仲間と「俺たちのプロレスリングを追求していこう」と話していて、そこから楽しくなってきましたね。そのときにQUINTETのお話をいただいたので、いまはすごく充実しています。
――チームで練習してみて、手応えはいかがですか。
桜庭:みんなタイプが違うので、いろいろ勉強になりますし、「こういう技くるんだ」とか、面白いよね?
中村:自分はホント、勉強させていただいています。元々、出稽古をあんまりしたことがないので、すごく刺激になります。
――中村さんから見た、桜庭さんのすごさとは?
中村:動きがすごい柔らかい。それに巧さがあって、あと極めの強さというか。捕まえたら確実に極められるんですよ。毎回、感動してます。これが世界で闘ってきた技なんだなと。
桜庭:この間、ラーメン奢ったことにしといてよ。
中村:ああ! 感動的な美味しいラーメンでした(笑)。
桜庭:所君とか、スパーリングを見てると面白いよね。僕らでは考えつかない方向に動くんですよ。こいつ、おいしいところだけ持っていきやがって、っていう。
中村:グラップリングって性格が出るような気がします。慎重な人はすごい慎重にくるし、所さんはすごい大胆というか。
桜庭:僕らにやれって言われてもできない。技術というより、個性ですよね。
――ジョシュ・バーネット選手、マルコス・ソウザ選手はいかがですか。
桜庭:マルコス、すごい強いみたいですね。動画を見たら、僕となんとなく似ている。ポジションを取るのとか。柔術なのにいきなり低いタックル入って、倒して、サイドいって。
中村:この間、撮影で自分だけちょっと絡んだんですけど、すごい柔らかくて、アグレッシブに動くスタイルなので、自分が思っている柔術家とは違いました。しつこい感じじゃなく、QUINTET向きだと思います。
桜庭:マルコスは面白い試合をしてくれると思いますよ。ジョシュはキャッチレスリングですよね。柔術にはないテクニックをいっぱい持っている。
中村:自分は正直、そこも楽しみで。チームメイトなんですけど、勉強させていただこうと思ってます。
桜庭:ヘッドロックとか、ものすごい痛いみたいです。ジョシュはいろんなことを知ってますよ。このチームはジョシュに任せてます。社長です。
中村:僕らは散っていく(笑)。
桜庭:そう。社長にこき使われて。桜庭、中村、所は、社長と副社長のために散っていく歩兵です。マルコスとジョシュががっちり守る。マルコスは面白い試合をすると思うんですけど、一番年下だから使いっ走りにします。試合前にマッサージさせて、弁当買ってきてもらう。
――(笑)。今後の展望は?
桜庭:今回は4チームですけど、6チーム、8チームになってもいいですし、いろんなカラーのチームができたら面白いと思います。
――プロレスのチームはいかがですか。
桜庭:面白いと思います。なにをやってくるか分からない。
――お二人はまたプロレスをやりたいですか。
中村:自分はお話があれば、どんどん出ていきたいです。
桜庭:Me tooで。やりたいですよ、プロレス。
尾崎ムギ子/ライター、編集者。リクルート、編集プロダクションを経て、フリー。2015年1月、“飯伏幸太vsヨシヒコ戦”の動画をきっかけにプロレスにのめり込む。初代タイガーマスクこと佐山サトルを応援する「佐山女子会(@sayama_joshi)」発起人。Twitter:@ozaki_mugiko
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■QUINTET.1ーGrappling Team Survival Match-
www.quintet-fight.com
【開催日】4月11日(水)
【開場時間】17:30(予定)
【開始時間】18:30(予定)
【会場】東京・両国国技館
www.quintet-fight.com
【開催日】4月11日(水)
【開場時間】17:30(予定)
【開始時間】18:30(予定)
【会場】東京・両国国技館
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