雑学

自信を失ったときに「勝って見返そう」と思ってはいけない<魂が燃えるビジネス>



 私たちは普段の生活で、たくさんの印象を覚えています。何かが心の琴線に触れた折に、「これはこういうことだ」と勝手に納得しています。しかし、そうした納得はあっという間に忘れ去られていきます。「今の絶対良いアイデアだったのに」と忘れてしまい、ほぞを噛んだことは誰にでもあるはずです。

 ですから、その内容をメモや日記に記しておきましょう。たとえば夫婦楠の場合なら、「夫婦は一つではなく一緒。夫婦楠のように枝葉の部分は一つでも、幹や根っこは別々の存在」といった風に記録できます。人間には個性や感性があります。こうした印象や納得を積み重ねていくと、それが単なる行き当たりばったりではなくて、体系化されているのがわかってきます。それこそが自分の信念です。自分の納得、自分の信念をどれだけ把握しているかが、自分に対する自信と、他者への説得力に繋がります。

 自分に対する自信は特別なものではありません。ただ自分のことを知っているだけです。それは空気のように当たり前で、しかしだからこそ見失うと、酸欠のように苦しみます。自分が普段思っていること、感じていることが、どれだけ大切なのかは、いくら強調してもしすぎることはありません。

 もちろん何かの分野で人よりも秀でた結果を出して、それが自信になるということもあるでしょう。そうした体験は次の目標を見据えることを可能にし、人の器を広げてくれます。しかし、一度一番になったら、必ず二番三番に下る日がやってきます。

 人の影響を受けやすい順位などを、自分の自信の根拠に据えてしまうと、事あるごとに揺らいでしまいます。それよりも自分が思ったこと、感じたことを、もっと知ろうとしてみて下さい。デルフォイのアポロン神殿の入り口には「汝自身を知れ」という格言が掲げられていたと言います。それは古代ギリシャまで遡れる、人間にとって不変のテーマなのです。

佐々木

コーチャー。自己啓発とビジネスを結びつける階層性コーチングを提唱。カイロプラクティック治療院のオーナー、中古車販売店の専務、障害者スポーツ「ボッチャ」の事務局長、心臓外科の部長など、さまざまな業種にクライアントを持つ。現在はコーチング業の傍ら、オンラインサロンを運営中。ブログ「星を辿る
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