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ビジネスや恋愛で成功する「秘策」はあるのか?<魂が燃えるビジネス>

いまの仕事楽しい?……ビジネスだけで成功しても不満が残る。自己啓発を延々と学ぶだけでは現実が変わらない。自分も満足して他人にも喜ばれる仕事をつくる「魂が燃えるビジネス」とは何か? そのヒントをつづる連載第42回  私たちはどんなことでも「秘策」を欲しがります。 秘策 受験のための勉強法、ダイエットのための食事法、身体を鍛えるための筋トレ法、異性に好かれるための会話法、たくさん売るための販売法、株やFXなら投資法、カメラなら撮影法、音楽なら演奏法、そういったものがないジャンルを探す方が難しいかもしれません。 「どんな物事でも、自分が知らないやり方があって、上手くいかないのはそれを知らないから。それさえ知ることができれば、自分も変われるはずだ」  十代、二十代の頃は未熟さの自覚も相まって、そうした秘策を探し続けられるかもしれません。しかし三十手前にもなると、「どうやら世の中は秘策があるとか、そういう仕組みでもないらしい」とわかってきます。  それを証明するように、成功者の語る成功法則はシンプルです。彼らは「◯◯だけで上手くいく」と力説します。しかし、この「◯◯」には話す人によって、本当に色々な言葉が入ってきます。  目標を持つとか、自信を持つとか、情熱を持つとか、人のために生きるとか、すべてに感謝するとか、掃除をするとか、色々なアドバイスをあなたも読んだり聞いたりしたことがあると思います。  では、彼らが本当に目標を持っているだけだったり、自信を持っているだけだったり、感謝しているだけだったり、掃除しているだけかというと、そんなはずがありません。成功者と呼ばれるほどの人であれば、私たちよりもずっと多くの経験を重ねています。  彼らはその経験の積み重ねから、「自分はこれを中心に据える」と決めたのです。その選択は主観によって行われており、「そのほうが有利だから」という客観で選んだのではありません。  そもそも何かが他に比べて優れているなんてことはありません。たとえば目標についてなら、目標を定めて集中した方が上手くいくタイプと、目標は持たずに臨機応変に当たった方が上手くいくタイプがいます。  この時、「一体、どちらが正しいのか」という議論は不毛です。本当に問うべきなのは、自分のタイプです。梅には梅の花が咲き、バラにはバラの花が咲きます。梅にバラは咲かず、バラに梅は咲きません。自分の生き方・やり方を決めるのは、「どんな花がいいか」という客観ではなく、「自分の花を咲かせる」という主観です。
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より良く生きることを追求していると…
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