「自然と三沢さんの技に似てしまう」幼少期に抱いた三沢光晴への憧れ――小橋建太の青春おすそわけ#22<清宮海斗vol.2>
――清宮選手は子どもの頃、テレビで三沢光晴さんの試合を見てプロレスラーになろうと思ったんですよね。
清宮:GHCの初代チャンピオンを決めるトーナメント戦です。有明コロシアムでの決勝戦で、三沢さんと高山(善廣)さんのシングルマッチ。その試合が衝撃で、「なんでこの人たちは死なないんだろう!」と子どもながらに思ったんですよね。それからはヒーローのような感じで、ずっと見てました。
――三沢さんの魅力とは?
清宮:やられてもやられても立ち上がって、倍で返すところがカッコいいなと。最終的には勝つことが多かったですし。
小橋:17年前だから、4歳?
清宮:その試合を生で見たわけじゃなくて、ビデオ屋さんでたまたま借りたんですよ。何歳からプロレスを見ていたのかは、覚えていないんです。本当に小さい頃から見ていたんだと思います。
――清宮選手は三沢さんの技を使ったり、コスチュームも緑だったり、三沢イズムを継承しているように思えます。三沢さんを意識する部分は大きいですか?
清宮:僕自身は、継承するとかそういうつもりはないんですよ。リスペクトする気持ちはすごく大きいんですけど、いまは一人のプロレスラーとして、自分を確立しなければいけないと思っています。三沢さんの技とか、そういうものに頼ってばかりではなく、自分のプロレスをやっていきたいなと。昔から三沢さんの試合ばかり見ていたので、試合のイメージをするときに三沢さんの動きがどうしても出てくるんですよ。それを試合でやってみたりというのはありますね。
小橋:この間、グラウンドのコブラでフェイスロック取ったじゃない? あれも昔、三沢さんがやったんだよ。
清宮:そうだったんですか! 知らずにやっていました。僕の中では自然とやっている技が、三沢さんに似ちゃうんですよね。すごく大事にしたい技です。
――小橋さんから見て、清宮選手の試合の中に三沢さんの匂いを感じますか?
小橋:匂いを感じるということはないんだけど、フレッシュさや勢いは感じるよね。飛び出していく勢い。三沢イズムとかそういうことじゃないんだよ。三沢さんへの憧れは一つの思いとして持っておけばいいことで、それよりも、前へ行こうとする気持ちというものを強く感じる。
ただ、横浜文体での(潮﨑)豪との試合は、もっといけたと思う。これからノアを代表するカードになっていかないといけない試合だったと思うから、もっと他の試合とも闘えたと思う。対戦相手とだけ闘うんじゃなくて、他の試合とも闘わないといけないし、お客さんとも闘わないといけない。お客さんを試合に引き込まないと。そういった点で、この間の試合はまだまだいけたと思う。
尾崎ムギ子/ライター、編集者。リクルート、編集プロダクションを経て、フリー。2015年1月、“飯伏幸太vsヨシヒコ戦”の動画をきっかけにプロレスにのめり込む。初代タイガーマスクこと佐山サトルを応援する「佐山女子会(@sayama_joshi)」発起人。Twitter:@ozaki_mugiko
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■「プロレスリング・ノア」大会スケジュール
4月29日(日) 17:30 新潟市体育館
5月4日 (祝/金) 18:00 東京・後楽園ホール
※その他の日程は www.noah.co.jp をご覧ください。
■小橋建太完全プロデュース興行第5弾 『FortuneDream5』
http://www.fortune-kk.com/pages/20180611.htm
【開催日】2018年6月11日(月)
【開場時間】17時30分
【開始時間】18時30分
【会場】東京・後楽園ホール
■高山善廣選手応援「TAKAYAMANIA」の募金は小橋建太・FortuneKKでも受け付けております。
500円から募金を受け付けております。皆様からお寄せいただいたお気持ちは小橋建太が責任を持って全額高山選手にお渡しいたします。
https://tsuku2.jp/ec/viewDetail.php?itemCd=06950341210790
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