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名伯楽・前田憲作の“マル秘”指導法「落ちこぼれそうな人に一番力を注ぐ」

小橋建太の青春おすそわけ#20<前田憲作vol.3>


 元キックボクサー、前田憲作。かつて高架下のサンドバッグ相手に練習に明け暮れた青年は、’92年、全日本フェザー級王者、’94年、WKAムエタイ世界スーパーフェザー級王者に輝き、一躍90年代を代表するスターになった。’99年に設立したジム「チームドラゴン」からは、現在のキックボクシング界を代表するチャンピオンたちが数多く育ち、名伯楽としてその名を轟かせている。

 そんな前田は、「体が大きかったらプロレスラーになっていた」というほど大のプロレス好き。小橋建太のことを「残りの人生の目標」と話す。お互いをリスペクトし合う二人は、2018年をどう生きようとしているのだろうか?

前田憲作(以下、前田):いままでドラゴンの選手以外は指導したことがなかったんですけど、最近は他のジムのチャンピオンが出稽古に来ることが多くなりました。15年間、指導してきて一番大変だったのが、ヘビー級で外国人選手に勝たせることなんですよ。上限がないので。その苦労がいまになって実を結んだというか、指導法にすごく活きています。

小橋建太(以下、小橋):素晴らしいですね。

前田:全部モデルになっているのは小橋さんなんです。一番大変なときに歯を食いしばって、握り拳で乗り越えてきた。それで勇気をもらった人がたくさんいると思うんですよ。私も同じように、だれかが必要としている言葉を伝えていきたい。いろいろ悲しい思いもしましたけども、その中でも頼ってきてくれた人たちに、いままでの経験を伝えられたらいいなと思っています。

小橋:前田さんならできると思う。やっぱり苦労した人は違いますよ。

前田:ここで止まっている気はないんです。小橋さんを見習って、新しいことにどんどんチャレンジしていきたい。小橋さんのFortune Dreamのようなイベントだったり、俳優業だったり、前向きに考えています。

小橋:チームドラゴンのイベントをやったことはないんですか?

前田:あります。過去に3回くらい。もう10年くらい経ちますかね。そのときは1団体くらいの選手がいたので、簡単に試合が組めたんですよね。小橋さんのように、自分の思い描くイベントをまた作り上げたいなと思っています。

小橋:2年前に前田さんに会ったとき、すごくちゃんとした人だなと感じました。その頃とまったく変わらないですよね。

前田:私が一番苦しいときに手を差し伸べてくれたので、小橋さんには感謝と尊敬しかないです。小橋さんって、本当にこういう人なんですよね。リングには人柄が出ますけど、小橋さんのファイトには生き様が出ている。だからみんな惚れちゃうんですよね。

小橋:リングは人柄が出ますよね。

前田:苦しいときこそ、本性が現れるんだと思います。

小橋:闘いを突き詰めると、本当の自分が出る。いい加減にしていれば、いい加減な姿しかファンのみんなには映らない。必死にやっているからこそ、その人の本当の姿が見えるんですよ。

前田:だからこそ、感情移入するんだと思います。プロレスラーは強いだけじゃなくて、相手の攻撃を受けながら苦しい顔もするし、でもそこから絶対、歯を食いしばって立ち上がるじゃないですか。そういう姿を見て、みんな共感したり、感情移入するんだと思います。

小橋:前田さんとはこれからタッグを組んで、いろんなことができたら面白いなと思う。前田さんの指導法や教育論は、本当にどのスポーツにも負けていないですから。選手を育てるって、1日や2日でできることじゃないですよね。

前田:小橋さんはよく、「リングではどんな困難があっても立ち上がってみせるのがプロレスラーだ」って言いますが、社会でも同じですよね。私たちがやってきたことって、実は教育だったり、生きていく上で必要なことだったりするんですよね。

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選手を指導する上で大事にしていることは?

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