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「友人の成功を素直に喜べない」のは人としていかがなものか?〈魂が燃えるメモ〉

 そもそも人間の心には文明的な部分と動物的な部分が共存しています。文明的な部分は協調が前提で「あなたの成功は私の成功」と祝福の気持ちが生まれます。一方、動物的な部分は「我先に」という競争が前提でそこから嫉妬が生まれます。それは良し悪しで語っても仕方のないシステムであり、バランスを取りながら運用するしかありません。  そして私たちが成長するのは、こういった心の動きを自分で把握した瞬間です。「〇〇だなあ」と感嘆すると、それまでの固定観念が書き換わり、それ以降新しい観念に沿った行動ができるようになります。  それが「思ったことストレートに出しすぎるのも色々と問題が出てきますが、抑え込むのも本当に良くないなあ」という投稿の意味です。この反芻をするかどうかで、成長の度合いが変わってきます。  しかし、こうした心の動きは人から教えてもらえません、あまりにもプライベートと内面の出来事すぎて、他人が把握できないからです。しかも、こうした印象はあっという間に薄れていってしまいます。自分で意識して思い出そうと努め、忘れないうちにメモするしかありません。  私たちに必要なのは「誰がやっても同じ結果がでる再現性の高い方法」だけではありません。同じことをやっても違う結果が出てしまう、そんなそれぞれの心を知り、その心に合わせた生き方を選ぶ方がずっと大切です。  「星をたどる」はそうした小さな印象を集めて、自分の人生という星座を作るという意味を込めています。「どこかに自分の知らない秘密の知識や方法があるはずだ」というのは幻想です。本当に知らなければならないのは、どこかではなく自分自身です。  人生に反映されるのは、自分の思考や感情を知るという地味な積み重ねでしかなく、特別なものなどありません。「自分に自信を持つ方法」や「感情をコントロールする方法」といったインスタントな答えを探しても、パッとした結果が出ないのもそのためです。 佐々木
コーチャー。自己啓発とビジネスを結びつける階層性コーチングを提唱。カイロプラクティック治療院のオーナー、中古車販売店の専務、障害者スポーツ「ボッチャ」の事務局長、心臓外科の部長など、さまざまな業種にクライアントを持つ。現在はコーチング業の傍ら、オンラインサロンを運営中。ブログ「星を辿る」。著書『人生を変えるマインドレコーディング』(扶桑社)が発売中

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