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「全身1色」でおしゃれに見える。ベストな1色を選ぶなら?

 そのときに1つ疑問が出てくると思います。オールネイビーといっても、いろいろなネイビーを買ったら、全部同じネイビーということはないのではないかと。エンポリオアルマーニのルックを見てもわかるように、ネイビーが全く同じ色、つまり明度、彩度とも全く同じ色でなくても構いません。ほんの少し明度と彩度をずらすのは、装い全体にニュアンスが出るので、ハイブランドでもよく使われる手法です。ですから、自分が思う、ここら辺がネイビーと思う色の周辺で色を集めましょう。
オールネイビー

画像:WEAR

小物まで全部合わせなくてもOK

 次に小物です。徹底的にヘッド・トゥ・カラースタイルを作る場合、靴もベルトもバッグもネイビーにしますが、ネイビーの靴などスニーカー以外ではなかなかありませんから、そこまで揃えなくても構いません。持っている小物を、できれば全体が3色以内になるように選んで合わせましょう。またシルバーやゴールドなどメタルのディテールやアクセサリーは入れてもOKです。あまり厳密に考えず、持っているものを使って構成しましょう。  この考え方は春夏だけではなく、秋冬についても同じですので、例えばブルージーンズ、ネイビーのセーターにPコート、マフラーなど、ネイビーだけでスタイルを作るといいでしょう。  多くの人がブルージーンズやネイビーのスーツは持っているでしょう。けれども、案外、オールネイビーというスタイルは見かけません。ネイビーという色は、それを着るだけで知的な印象を他人に与えます。メンズのおしゃれで最も大切なのは、なんといっても知的に見えること。オールブラックやオールホワイトほどにはモード寄りでもなく、かつ自分の既に持っているアイテムを使って作ることができるオールネイビー。簡単なのでぜひチャレンジしてみてください。 小林直子
ファッション・ブロガー。大手ブランドのパターンナー、大手アパレルの企画室を経て独立。現在、ファッション・レッスンなどの開催や、ブログ『誰も教えてくれなかったおしゃれのルール』などで活躍中。新刊『わたし史上最高のおしゃれになる!』は発売即重版に。新刊『お金をかけずにシックなおしゃれ 21世紀のチープシック』が発売中
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