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ダノンプレミアムに死角あり!? ダービーはゴーフォザサミットに注意

今年狙いたい馬は

 さて、今年はどうでしょうか? 皐月賞で追い上げて届かなかった馬は3頭います。 4着 ステルヴィオ 5着 キタノコマンドール 6着 グレイル  この3頭はいずれも上がり最速で追い上げていて、例年通りなら日本ダービーで買いのパターンです。内枠が有利ということで言えば3枠5番でデムーロが騎乗するキタノコマンドールでしょうか。また、前走は不利もありながら伸びてきた人気薄の7枠13番グレイルも怖い一頭でしょう。  もちろんこれらの馬でもいいのですが、僕としては今年は別路線組に注目しています。というのも、今年は皐月賞に断然の主役になるはずだったダノンプレミアムが出られず、例年にも増して別路線組が充実しているためです。  その中で、世間的な注目は弥生賞から直行、1番人気確実なダノンプレミアムでしょう。最内枠(1枠1番)を引いたことで運もありそうですし、当然有力だと思うのですが、どうしてもこの大事な時期に順調さを欠いたこと、また距離が伸びるのがプラスとは思えない点は少し気掛かりです。  そう考えると、注目したい別路線組は以下の2頭です。 ブラストワンピース(毎日杯1着) ゴーフォザサミット(青葉賞1着)  4枠8番ブラストワンピースは3戦3勝で毎日杯から直行というかなり異例のローテーションです。プロ野球でいえば、高校卒業から直接メジャーリーグに挑むようなものなので、有力馬との比較ができないのですが、これまでの3戦はいずれも完勝で、距離への不安がないのも強みです。いきなりの大舞台でも通用するとみています。  ただ、ブラストワンピースは恐らく2番人気。夢を見るにはもう少し穴を狙いたいものです(この捻りが余計な可能性大なのでそこはお察しください)。というわけで、個人的なイチ押しは3枠6番ゴーフォザサミットです。本馬は皐月賞に出走できず、ダービーに目標を切り替えて前走の青葉賞に出走。そこで2馬身差の完勝、大一番に再び挑んできました。  ゴーフォザサミットの父はハーツクライ。ハーツクライ自身がやはり皐月賞では大敗、京都新聞杯で本番への切符をつかみダービーで2着した馬で、同馬の産駒は前述のウインバリアシオンやワンアンドオンリーなどダービーでの活躍馬を輩出しています。ゴーフォザサミットの青葉賞はゴール前どこまで伸びていきそうな余力がありましたし、この時期の成長力に期待したいです。また、鞍上の蛯名騎手はこれが25度目のダービー挑戦。過去にはハナ差の2着など悔し涙を飲んできたベテランジョッキーの悲願達成の瞬間を見てみたい、そんな思いもあります。  って、結局思い入れかよ! って話ですが、競馬はそれくらいの方が当たるんですよ。綿密な理論のピースを最後に埋めるのは、思い切りの良さや印がなくても買い切る勇気だったりします。  というわけで、今年もダービーが始まります。身の丈に合った金額で楽しみつつ、できれば馬券で儲けて、美味しい夜ご飯を食べられたら最高ですね。  TARO氏の直前予想は「TAROの競馬」でも配信。ぜひ参考にして欲しい。 構成/宮下浩純 長谷川大祐(SPA!)
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