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「スマホゲーム=無料」の構図に変化!? 韓国発の有料ゲーム『ダンジョンメーカー』異例のブレイク

 では、『ダンジョンメーカー』の紹介に移りましょう。ジャンルは、ダンジョンにモンスターや罠部屋・戦闘部屋を配置して、侵入してくる勇士を迎撃するタワーディフェンス+ダンジョンビルドゲーム。勇士をすべて倒すとその日(ターン)は勝利となり、モンスターの卵や新しい部屋などの報酬が入手でき、それらを配置すると次の日へ進みます。
ダンジョンメーカー

『ダンジョンメーカー』の戦闘シーン。右から勇士が次々と侵入してくるのを迎え撃つ

 ゲームは20日(ターン)ごとにボス戦があり一応の区切りは存在しますが、基本的にはエンドレスに続き魔王のHPがなくなったらゲームオーバー。ゲームオーバーになると、それまで手に入れたモンスターや特殊効果がある遺物などのアイテムをすべて失い、ゼロからのスタートとなります。かなりシビアですが、魔王のスキルレベルだけは継続して上がっていき、ゲーム中に役立つスキルが追加されて徐々に攻略は楽になっていきます。  初期のダンジョンは9個のスペースがあり、そこにどういった部屋を配置するかがポイント。勇士が侵入してくる入口の部屋に罠部屋を置くか、それとも戦闘部屋を置いて強いモンスターで出鼻をくじくか。  罠部屋は「矢」「爆発」「ギロチン」……、戦闘部屋は「防壁」「待ち伏せ」「巨大化」……と種類も多く、またモンスターも「ゴブリン」「アイスゴーレム」「サキュバス少女」など強さもスキルもさまざまです。入手したそれらをいかに効率的に利用するかが、魔王の生存日数を延ばすカギです。  レトロゲーム世代ならドット絵で描かれた少女魔王やモンスターの細やかな動きを見て懐かしい気分になれるはず。1ターン1ターンはそれほど長くないのに気付いたらとんでもない時間が吹っ飛んでいる、そんなタイトルです。
ゲーム雑誌・アニメ雑誌の編集を経て独立。ゲーム紹介やコラム、書評を中心にフリーで活動している。雑誌連載をまとめた著作『はじめてのファミコン~なつかしゲーム子ども実験室~』(マイクロマガジン社)はゲーム実況の先駆けという声も
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