お金

仮想通貨盗まれた男、漫画の初回打ち合わせに――「お金0.0」ビットコイン盗まレーター日記〈第16回〉

僕「あの…」 猪「はい!」 僕 「ちょうど、会議中にクレジットカード会社から電話かかってきちゃうかもしれないんですが、そのときだけ電話に出てもいいですか…?」 猪「すごい!!ライブですね!逆に写真撮ってもいいですか!」 僕「もちろんです!」 斎「もってるなぁ…」 A「モッテルでしょ。あ、ごあいさつ遅れました。Aです」 猪「Aさんほんとにこの度はご足労ありがとうございます。Bから話は伺ってます」 A「こちらこそありがとね。どんどん進めて行きましょう」 猪「はい!それではさっそくあれこれ聞かせていただきたいんですが…」 僕「あ、ちょと、すみません。電話…でていいですか」 一同「!!!!!!」 電話僕「はい。はい。そうです。はい。いえ、今月は、ちょっと、あの、全部、盗まれまして。はい。いや、仮想通貨の取引をして。はい。そうです。いえ、被害届は出しにいったんですが、はい、受理されなかったというか、僕は参考人だということらしく。はい。いえ、あの、なんとかお返しできればと努力はしてまして、いまもその、連載が。はい。え、はい。僕の連載が始まってまして。はい。日刊SPA!と、はい。今度GANMA!というマンガのアプリっておわかりになります? はい。そちらで今度…」 斎「なんなんですかねこの現実感のなさ」 A「でしょ。僕もだいぶ慣れたけど、敢えて喩えるとしたら【カリスマ性】なのかなぁ」 猪「Aさんはもう長いんですか?」 A「んー。2かげつくらい?」 一同「ゲラゲラ」 A「でもまぁこの2ヶ月で本人の世界はだいぶ変わったとおもう」 猪「ですよねぇ。ウチのBも力が入ってましたし、これだけのライブを目の前で見せられちゃうと、負けてらんないって気持ちになりますね」 A「なににだよ!」 一同「ゲラゲラ」 僕「電話おわりましたぁ!なんか僕のことめっちゃ笑ってませんでした?」 A「いえ。でははじめましょう」 猪「よろしくおねがいします!さっそくですが、かくかくしかじか…」 猪石さんの質問テクは見事だった。元々舞い上がりがちな僕のツボを連打して、事件の詳細からプライベートまで一気に引きずり出されてしまった。途中なぜか猪石さんの性癖についても語ってくれてたように思うが、それについては誰ひとり賛同する者はいなかった。 A「じゃあ、今日のところはこんなもんですかね。あとはメッセージでやりとりしましょうか。あ、そうだ。達也このあとなんか予定あるの?」 僕「いえ、一度自宅にもどって、そのあと親友さんと居酒屋にご一緒する約束があるだけです」 A「お!いいやん!じゃあさ、近所なんだし、ちょっとクニさん(漫画家)に行ってもらって、自宅の様子とか見てもらったら?」 クニ「いいですね!いきますいきます」 僕「わかりました!事故物件ですけどいいですか?」 クニ「え…」 A「まぁ、だいじょぶっしょ。行くだけだし。僕くるまだから送ってくよ」 クニ「Aさん行かないんですか?」 A「うん。イヤ。じゃあ行きましょうか。」 僕「はい!」 次号へつづく
―[「お金0.0」]―
(いでの・たつや) 1994年、兵庫県生まれ。元かけだし俳優、高校卒業と同時に上京。文学座附属演劇研究所卒業後、エキストラ出演やアルバイト勤務を華麗にこなし、たまたま仮想通貨で得た大金を秒速で盗まれる。Twitterアカウント(@tatsuya_ideno
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