パーティ、夏祭り、初詣…人生は「非日常」をきっかけに変わり始める
しかしぐだぐだ言いつつ実際に行ってみると、「やっぱり来て良かったな」と思うから人間は現金です。そして、ただ面倒くさいというだけで予定をキャンセルしてしまうと、後になって「やっぱり行けば良かったかな」と後悔します。「やっぱり来てよかったな」と思えるような収穫は、精神力を消費して自分自身をイベントやパーティにマッチするような高い意識状態に合わせたからこそ生まれます。このメカニズムを知っていれば、イベント前の「面倒くさい」という感情がメカニズムの一部であることがわかります。
イベントやパーティといった非日常は疲れます。私はここ三年ほど地元の夏祭りを手伝っていますが、そこに注がれるエネルギーたるや凄まじいものがあります。疲れて当たり前です。しかしだからこそ、そのエネルギーに魅せられて、私たちは笑い、楽しみ、そこで得た何かを携えてまたいつもの日常へと帰るのです。ただただフラットに日常が続くだけではメリハリがなく、また変化のポイントも掴めません。
船上パーティではそんないつもとは違う非日常と転換点を味わえました。それを一番実感したのはクルージングが終わり、船から降りるのにタラップを踏んだ瞬間です。「ああ、今自分たちは特別な空間、特別な時間にいたのだ」と感じたのは私だけではなかったはずです。そして、その感覚は今も私の中に残り、こうして非日常のメリットについての記事になったり、新たな出会いから継続した食事会に繋がっています。連日連夜パーティを開いたらそれはそれでおかしくなりそうですが、いつでもこの感覚が味わえるようにお金持ちがクルーザーを所有したがるのもわかります。
とはいえ船上パーティといっても、手が出ないほど高額という訳でもありません。四名までの個室であれば一人一万円ほどです。普段の友人と行っても、いつもの喫茶店では話さない内容が生まれると思います。夏祭りや初詣は歳事なので季節を待つしかありません。しかしクルーズはいつでも参加できます。イベントの少ないこの時期に、何かが始まるきっかけの一つとしてオススメです。
コーチャー。自己啓発とビジネスを結びつける階層性コーチングを提唱。カイロプラクティック治療院のオーナー、中古車販売店の専務、障害者スポーツ「ボッチャ」の事務局長、心臓外科の部長など、さまざまな業種にクライアントを持つ。現在はコーチング業の傍ら、オンラインサロンを運営中。ブログ「星を辿る」。著書『人生を変えるマインドレコーディング』(扶桑社)が発売中
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