雑学

熟女モノばかり売れるアダルトDVD、客の高齢化がすさまじい

規制強化などで客離れが進むアダルトDVD販売店。店舗数はこの5年で半減、廃業する店が急増しているのだ。このまま平成の「エロ遺産」になってしまうのか!?

アダルトDVD販売店が消えた!

利根書店のある店舗の様子。広い駐車場には昼間から何台も車が止まっていた

40~70代までみんなとにかくお金がない


 販売店が次々と消えていくなか、ビジネスモデルを大胆に変えて成功している企業もある。北関東を中心に店舗数を伸ばし、23店舗を抱える利根書店グループだ。

「弊社は新作を売ってなんぼの店舗とは利益構造が違うんです」

 こう話すのは同書店のイベントプロデューサー・亀井氏だ。利根書店では中古・新古DVDを数多く揃えている。まず、中古は店頭のリサイクル箱に投函された商品の他、ネットや店頭で買い取った商品を再販。そして、新古品(いわゆるゾッキ)は流通過程で売れ残ってメーカーに回収され、非常に安い卸値で仕入れることができる。この2種類の商品は、仕入れ値がタダか、もしくは定価の1~3割程度と新品に比べ利益率が高いのが特徴だ。

「当店の場合、中古品を333円から販売しています。2980円の新品を1枚買うのと、333円を10枚買うのでは、お得感が明らかに違いますよね。それに中古は安価のため新たな性癖を開拓するなど冒険ができるのも楽しみの一つ。そのため断然、中古で枚数が捌けます」

 利根書店は従来の販売店とは違い、安い商品で利益を出す、つまり店頭価格と店の利益は反比例するのだ。

 新作を懸命に作り続けるメーカーにそっぽを向くようにして、ユーザーはより安価なDVDに手を伸ばす。利根書店によると、客層のボリュームゾーンは40~50代だというが、教育費が最も多くのしかかる上、老後資金の準備にも余念がない世代でカネがないのだ。60代以上はさらに顕著だ。

「1000円未満の商品を1時間も2時間も買うか迷っている年金暮らしの高齢者が多かった。70代の万引も少なくなかったですよ。みんな、本当にお金がない感じがした」(東海地方でアダルトDVD販売店の店長をしていたA氏)

 昨今のアダルトDVD市場では、新品でも「480分・980円」というような安くて長時間楽しめるオムニバスが売り上げランキングの上位を占める傾向にある。新作より過去の総集編が好まれるのだ。だが、一方で一筋の希望の光が差す。それは“超熟”とも呼ばれる本物の熟女が出る作品だ。

「当店のお客さまは70%が50代半ば~60代です。そのため、AVの売り上げランキングの上位は常に熟女モノです」(東京・神保町にある老舗エロ本ショップ・芳賀書店の店長)

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実店舗がなくなると“高齢者エロ難民”が数千人単位で生まれてしまう

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